令和5年度会長挨拶

ご挨拶

 本研究会の前身である「教育メディア研究会」は、平成8年5月1日に、「小学校放送教育研究会」「小学校視聴覚教育研究会」「小学校コンピュータ教育研究会」の三研究会が統合して誕生しました。その後、平成27年に、「京都市小学校情報教育研究会」と名称を変更し、現在の研究会活動に至っています。

  令和2年4月から全面実施された現行の学習指導要領では、「情報活用能力」が学習の基盤となる資質・能力として教科等横断的にその育成を図ることが位置付けられました。また、プログラミング教育も必修となり、プログラミング的思考を育成する学習活動の充実を図ることも求められています。

  これと並走するように令和元年度に始まった「GIGAスクール構想」は、学校現場に急激な教育環境の変化をもたらしました。各校では児童・生徒1人1台の「GIGA端末」をノートや鉛筆と同じ文房具として、日常的に活用を進めるために様々な工夫と努力が重ねられています。「KYOTO×教育DXビジョン」(京都市教育委員会・令和5年3月策定)には、教育の情報化の観点から、今後3年間で進める目指す子ども・教職員の姿や取組の道筋が示されました。教育DXの実現に向けて、情報活用能力の育成と同時に、デジタル社会の善き担い手となるデジタル・シチズンシップ教育の視点から、活用型・学習型情報モラル教育を充実も求められています。

  本研究会では、今年度の研究主題を『ICTで生きる力を育むー個別最適な学び・協働的な学びの充実を目指してー』と設定し、情報活用能力の育成やGIGAスクール構想の実現に向けた様々な授業実践を重ね研究を深めているところです。

  研究を進めるにあたり、今年度も、2つの方向性で進めます。1つ目は、学年部別の研究会活動です。各部会(低・中・高・育成・TT)では研究推進委員を中心に研究実践と交流を進めていきます。様々な教科・領域等の実践がなされる中で、同じ学年を担当する教員同士の悩みや実践を交流することで、明日の授業に生かせるようにしました。2つ目が、オンラインを積極的に活用した交流の場の設定です。GIGAスクールのクラウド環境を最大限に生かし、働き方改革にもつながる研究会活動を進めていきます。

  本研究会では、各校で取り組まれている授業実践を数多く交流し、研鑽を積む機会を大切にしています。日々の交流を通して、京都市の各校・全教職員に向けて情報活用能力を育成する教育のあり方、ICTを活用した授業のあり方を発信していきたいと考えています。また、本研究会は、京都放送教育研究協議会、日本教育工学協会(JAET)にも団体加盟しており、近畿や全国の大会を通して研究や実践の交流をし、その成果を市内の学校に還元していきたいと思います。

  本研究会の活動をとおして、予測困難な時代に生きる子どもたちの夢や希望を実現するべく、「ICTで生きる力を育む」ことをめざし、多くの先生方と共に研究・実践を進めていきたいと思います。研究会活動がより充実したものになるように皆様のご協力をよろしくお願いいたします。

  

京都市小学校情報教育研究会
令和5年度 会長 長谷川 英司
(第四錦林小学校 校長)

令和4年度会長挨拶

ご挨拶

 本研究会の前身である「教育メディア研究会」は、平成8年5月1日に、「小学校放送教育研究会」「小学校視聴覚教育研究会」「小学校コンピュータ教育研究会」の三研究会が統合して誕生しました。その後、平成27年に、「京都市小学校情報教育研究会」と名称を変更し、現在の研究会活動に至っています。 


 令和2年4月から全面実施された現行の学習指導要領では、「情報活用能力」が正式に示されるようになり、学習の基盤となる資質・能力として教科等横断的にその育成を図ることが位置付けられています。また、プログラミング教育も必須化され、プログラミング的思考を育成する学習活動の充実を図ることも求められています。 
 これと並走するように令和元年度に始まった「GIGAスクール構想」は、もともと5年計画で整備する予定でしたが、新型コロナウイルスの影響により1年間で整備されました。この間、学校現場では急激な教育環境の変化に対応を求められ、各校では「GIGA端末」をノートや鉛筆と同じ文房具として、日常的に活用を進めるために様々な工夫と努力を重ねてきました。令和4年度はGIGAスクール構想「充実期」として、「選択」と「活用」をキーワードにGIGA端末の活用が「主体的・対話的で深い学び」の実現につなげていくことが求められています。 


 本研究会では、今年度も研究主題を『情報活用能力を礎(いしずえ)とした、生きる力の育成』と設定し、情報活用能力の育成やGIGAスクール構想の実現に向けた様々な授業実践を重ね研究を深めているところです。 
 研究を進めるにあたり、今年度は、大きく2つの特徴を打ち出しています。1つ目が、約100名の研究会員全員を学年別の部会に分け、研究推進委員を中心に学年ごとに研究実践と交流を進めていくことにしました。2つ目が、Teamsを中心としたオンラインによる交流の場の設定です。 
 本研究会は、様々な教科・領域等で実践がなされます。また、GIGA端末の活用は、学年の発達段階に応じて指導内容や活用方法が異なってきます。そこで、学年別部会を設定し、同じ悩みや実践を交流することで、明日の授業に生かせるようにしました。また、GIGAスクール構想で整備されたオンライン環境を最大限に生かし、いつでも、どこでも研究会活動ができる環境を作り、また、様々な働き方にも対応できるように、オンラインを軸に研究会活動を進めていこうと考えました。 


 本研究会では、各校で取り組まれている授業実践を数多く交流し、研鑽を積む機会を大切にしています。日々の交流を通して、京都市の各校・全教職員に向けて情報活用能力を育成する教育のあり方、ICTを活用した授業のあり方を発信していきたいと考えています。また、本研究会は、京都放送教育研究協議会、日本教育工学協会にも団体加盟しており、近畿や全国の大会を通して研究や実践の交流をし、その成果を市内の学校に還元していきたいと思います。 
 本研究会の活動をとおして、予測困難な時代に生きる子どもたちの夢や希望を実現するべく、「情報活用能力を礎とした、生きる力の育成」をめざし、多くの先生方にご参画をいただき、共に研究・実践を進めていきましょう。研究会活動がより充実したものになるように皆様のご協力をよろしくお願いいたします。 

 

京都市小学校情報教育研究会
令和4年度 会長 長谷川 英司
(第四錦林小学校 校長)