京都教師塾とは

京都教師塾とは?
 「教師になろう」という高い志と情熱・行動力にあふれる塾生が、大学で身に付けた専門的知識を基盤として、京都市の教員の熱意溢れる取組や本市教育の理念、市民ぐるみの教育実践に直接ふれ、教師に求められる資質や実践的指導力に磨きをかける場です。平成18年9月に政令指定都市で初めて開講し、これまでに5,000名を超える塾生が、京都市の教育実践を学び、京都市はもとより全国で活躍しています。

 塾生同士が高め合い教師になるための土台を築く塾ですので、京都市以外での教員採用試験の受験を検討されている方も、大歓迎です。

 

1 京都教師塾が目指すもの

 下の5つの観点を大切に、塾生が、多くの仲間たちと高め合い、磨き合いながら「学び続ける教師」となることを目指します。
◇ 教育に対する「厳しさ」とともに「喜び」を体感する
◇ 教育の果たすべき社会的責務を自覚する
◇ 京都市教育の伝統を踏まえ、市民ぐるみで進める教育改革の理解を深める
◇ 一人一人の子どもを徹底的に大切にした授業の在り方を探究する
◇ 実践に裏付けられた教育に対する深い哲学をもつ

2 京都教師塾の4つの柱

 次の4つの柱でカリキュラムを構成しています。

(1)京都市教育学講座
 京都市教育の具体的な教育実践に直接ふれ、教師に求められる資質や実践的指導力、喫緊の教育課題について理解を深める講座です。(全10回。10月~翌年3月。概ね隔週土曜日。)講義→塾生全体でのふりかえり→少人数グループ(4人程度)での話し合いというステップで学びます。少人数グループでの話し合いは、現職教員などのグループアドバイザーから適切なアドバイスを受けながら仲間と交流します。
 特別講座は、喫緊の教育課題について学ぶオンライン講座です(全9回)。京都市の教員採用内定者の研修にも位置付けています。

京都市教育学講座  分散会
      全体の講義の様子               講義後の分散会

 

 (2)京都市立学校実地研修
 教科指導中心の教育実習と異なり、様々な教育活動を行っている「先生の一日」を実際に体験し、児童・生徒への関わり方、教職員間や家庭・地域との連携の大切さを学びます(10日間。11月~翌年3月)。日程や研修先の学校は、可能な範囲で希望に沿って調整します。

学校実地研修

 

 (3)授業実践講座
 学習指導案の作成と模擬授業の演習を通じて、授業づくりの基礎を学び、実践に向けた基本を身に付けます。自分が希望する校種・職種を選び、教科等のエキスパートである指導主事から的確なアドバイスがあります。

授業実践講座

 

(4)フィールドワーク
 京都市立学校の特色ある研究発表や、伝統文化体験事業(華道)、青少年科学センター・花背山の家・学校歴史博物館など、京都市の教育施設、京都市教育委員会が主催する教員向けの研修会などを訪れ、教育現場に対する理解を深めます。また、教師塾の卒塾生で、京都市で採用されている先輩の授業を参観して学ぶこともできます。

フィールドワーク(華道)  フィールドワーク(山の家)

 

 3 京都教師塾の特色
(1)現職教員からのアドバイス、レポートへのコメント
・新採教員の研修指導を担当する現職教員などが、少人数グループでの話し合いを進行し、「担任の先生」という立場でアドバイスをします。
・レポートには、学校現場での管理職経験のある専門スタッフがコメントを付けて学びを深めます。

(2)様々な学びの場
・京都市立学校等でのフィールドワークや学校実地研修など、様々な学びの場があります。
・豊富な教育資料や2万点を超える優れた学習指導案を集積した、先生のための図書館「カリキュラム開発支援センター」が利用できます。

(3)平日夜間の補講やオンライン受講の実施
・大学・仕事等で土曜日の参加が難しいという塾生のために、平日夜間に補講を開催します。補講にも参加できない時は、講義等の映像をオンラインで視聴して学ぶことができます。

(4)塾での学びを、教員採用試験に役立ててください
・京都教師塾のカリキュラムは、現職の教員の講義を基にしたグループでの話し合いや学校実地研修、学習指導案作成など、きわめて実践的な内容です。
・京都市の教員採用試験では、全員面接や集団討議など、人物重視の選考を行っています。京都教師塾での学びを大いに役立ててください。

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