会長あいさつ

 昨今、子どもたちを取り巻く環境は非常に複雑化し、学校管理下での事故や登下校中の事件や交通事故等が増加しています。また、地震や暴風雨などの自然災害、さらにスマートフォンなどのSNSトラブルなど、今を生きる子どもたちは様々な危険にさらされています。

 このような中、子どもたちが自ら危険を予測し、命を守るための行動を考え、判断・実践する力を育てることは必要不可欠です

 本研究会では、児童が自他の生命尊重を基盤として、自ら安全に行動し、他の人や社会の安全に貢献できる資質や能力を身に付けるとともに積極的に安全な環境づくりができるような取組を行ってきました。

 今後も、子どもたちが生涯を通して健康で安全なくらしを送り、生き生きと充実した生活を営むことができる「安全の実践者」となるように取組を進めてまいりたいと考えています。皆様の参画をお待ちしています。   

      京都市小学校安全教育研究会 会長 城ヶ﨑 浩也

研究会の方針

1.研究主題 
『自他の命を守りきるため、自ら判断し、主体的に行動する子どもの育成』 
 
2.研究主題設定の理由 
 目の前の子どもたちが様々な危険に巻き込まれることなく、安心して過ごせる世の中であってほしいと願うことは当然のことであり、そのような環境を整えたいとも痛切に考えるところである。 
 しかし近年、子どもたちを取り巻く環境は非常に複雑になってきている。学校管理下での事故や事件、登下校中の事件や交通事故等の増加に加え、地震や暴風雨などの自然災害、学校外での犯罪、さらに、携帯電話やインターネットから氾濫した情報、長く続く感染症のリスクなど、今を生きる子どもたちは様々な危険にさらされている。 
 このような中で、子どもたちが自ら危険を予測し、自他の命を守るための行動を考え、判断・実践する力を育てることは必要不可欠である。主体的に問題に向き合い、命を大切にしながら、自分にできることを考える。そして、それを実践しようとする思考力・判断力・表現力を育成することが、わたしたち教育に携わる者にできる最も重要なことである。 
 本研究会では、子どもたちを取り巻く現状を踏まえ、児童が、自他の生命尊重を基盤として、自ら安全に行動し、他の人や社会の安全に貢献できる資質や能力を身に付けるとともに、積極的に安全な環境づくりができるような取組を行ってきた。 
 本年度も、これらの能力と態度を養うための取組を進めたいと考えた。そこで、研究主題を『自他の命を守りきるため、自ら判断し、主体的に行動する子どもの育成』とし、子どもたちが生涯を通して健康で安全なくらしを送り、生き生きと充実した生活を営むことができる「安全の実践者」となるように取組を進めたいと考える。 
 
3.主題にせまるために 
(1)「健やかな体」の育成のための安全教育の追究・充実 
・主体的・対話的で深い学びのあるKYT学習の展開 
・思考力・判断力・表現力等を育成する情報安全教育の実践 
・GIGA端末を効果的に活用した安全学習の指導法の研究 
(2)各教科・領域内での事故防止のための指導内容の研究と実践 
(3)「安全ノ-ト」を使った研究実践・授業研究等を通した安全教育の効果的な指導法追究 
・「安全ノート」の指導略案改善と充実 
(4)「かけがえのない生命の尊重・人間性の重視」の具現化のための家庭・地域の理解と協力をもとにした地域ぐるみの安全教育の推進 
(5)安全教育研修会の開催 
・学校安全主任の役割と責務の明確化及び各校の学校安全の取組の一層の向上 
・危機管理マニュアルの改善と充実 

研究会の活動計画
月 日 内     容
6月2日(金) 『安全教育研修及び総会』
7月26日(水) 『夏季安全教育研修講座』
9月上旬 状況別避難訓練マニュアルを活用した「防災の日」の取組 (全市各校)
12月9日(土)

『子ども体験教室(防災ミニ探検隊)於京都市防災センタ-

1月中旬 状況別避難訓練マニュアルと指導案『地震にそなえて』を活用した「防災の日」の取組 (全市各校) 
未定 『授業力UP授業研究会』 
・公開授業 
・研究協議会 
3月 研究報告