会長挨拶 

             ようこそ国語教育研究会へ

 

本研究会は、昭和30年に発足し、3年前には100周年を迎えました。この間、毎年、全国に向けて研究の成果を問う研究大会を開催してきました。

 しかしながら、ここ数年は新型コロナウイルス感染防止の観点から、従来行ってきた授業研究会を行えないこともあり、全国大会も残念ながら見送っています。今年度も研究大会は実施しませんが、研究の歩みは止めることなく、新しい研究のあり方を模索しながら研究を進めています。 

 

 今年度の研究テーマは、

     「言語活動を通して、おもいや考えを深め 表現する子」です。

 この一年間の研究活動としては、学習指導要領に則した評価のあり方を探ることを重点に置き、学習展開を様々に構築することに力を注ぎます。そして、低学年部・中学年部・高学年部の2学年のまとまりごとで組織編制を行い、研究を進めます。年度末には、学年部ごとの取組と成果を交流し合い、研究会としての成果と課題を共有する「研究交流会」→案内はこちら.pdfを行います。

 

 日々の学習指導の中で、「国語科の授業展開がよく分からない」「書くことが苦手な子どもに、書く力をつける手立てを知りたい」「子どもたちが主体的にことばに向き合うには、どうすればよいか知りたい」「付けたい力を確実に身に付けるためには、どんな単元構想にすればよいか分からない」とお悩みの先生方、ぜひ一緒に研究していきましょう。多くの方のご参加をお待ちしています。

 

              京都市国語教育研究会

               会長 髙橋 明希(京都市立御所東小学校)

 

 

研究会の方針

令和4年度研究テーマ 

    言語活動を通して,おもいや考えを深め,表現する子ども(3)
 
(1)今,求められる学力と国語科指導で目指すもの 

 教育課程を通して,これからの時代に求められる教育を実現していくためには,よりよい学校教育を通してよりよい社会を創るという理念を学校と社会とが共有し,それぞれの学校において,必要な学習内容をどのように学び,どのような資質・能力を身に付けられるようにするのかを教育課程において明確にしながら,社会との連携及び協働によりその実現を図っていくという,社会に開かれた教育課程の実現が重要となる。

 基礎的・基本的な知識及び技能を確実に習得させ,これらを活用して課題を解決するために必要な思考力,判断力,表現力等を育むとともに,主体的に学習に取り組む態度を養い,個性を生かし多様な人々との協働を促す教育の充実に努めること。その際,子どもの発達の段階を考慮して,子どもの言語活動など,学習の基盤をつくる活動を充実するとともに,家庭との連携を図りながら,子どもの学習習慣が確立するよう配慮することが求められている。

 生きる力を育むことを目指すに当たっては,学校教育全体並びに各教科等の指導を通してどのような資質・能力の育成を目指すのかを明確にしながら,教育活動の充実を図るものとする。その際,子どもの発達の段階や特性等を踏まえつつ,次に掲げることが偏りなく実現できるようにするものとする。
 生きて働く「知識及び技能」が習得されるようにすること。
未知の状況にも対応できる「思考力,判断力,表現力等」を育成すること。
学びを人生や社会に生かそうとする「学びに向かう力,人間性等」を涵養すること。

 国語科において目指す資質・能力については,「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「学びに向かう力・人間性等」の三つの柱にそって整理されている。また,国語科においては,ただ活動するだけの学習にならないよう,活動を通じてどのような資質・能力を育成するのかを,「話すこと・聞くこと」「書くこと」「読むこと」の3領域における学習活動の中で,三つの柱で整理した資質・能力がどのように働いているかを含めて図示されている。こうした学習活動は,言語活動を通じて行われる必要がある。国語科で育成を目指す資質・能力の向上を図るためには,資質・能力が働く一連の学習過程をスパイラルに繰り返すとともに,一つ一つの学習活動において資質・能力の育成に応じた言語活動を充実することが重要である。

 また,このような学びの実現に向けて,多様な子どもたちを誰一人残すことなく育成する「個別最適な学び」と,子どもたちの多様な個性を最大限に生かす「協働的な学び」の一体的な充実が図られることが求められている。子どもたち一人一人が自分のよさや可能性を認識するとともに,あらゆる他者を価値ある存在として尊重し,多様な他者と協働しながら様々な社会的変化を乗り越え,豊かな人生を切り拓き,持続可能な社会の創り手となることができるように,国語科の学習を通して生きて働く確かな資質・能力の育成を図っていきたい。

(2)研究テーマについて

 これからの時代を担う子どもたちにとって,一人一人が自分の考えをしっかりもち,互いの考えを伝え合いながら,協働でよりよいものをつくり上げていく力を身に付けることが重要である。知識・技能の獲得はもちろん,学ぶ意欲や,自分で課題を見つけ,自ら学び,主体的に判断し,行動し,よりよく問題解決する資質や能力の育成が求められている。

 そこで,国語科指導においても,子ども自身が学びの主体者となり他教科等に転用できる力を付けることが重要である。研究主題を「言語活動を通して,自分のおもいや考えを深め,表現する子ども」と設定する。国語科のみならず各教科や日常生活においても,主体的にことばに向き合い,自分のことばで表現し相手意識や目的意識をもって効果的に表現する力を身に付けさせたい。

【言語活動を通して】

 子どもたちが使いこなせる国語の資質・能力を体得することができるようにするために,主体的な課題解決の過程となる言語活動を通して学ぶことが必要となる。指導のねらいにふさわしい言語活動を選定し,単元に位置付けることにより,国語科における主体的・対話的で深い学びを実現する授業改善につながると考える。言語活動の特徴を把握し,指導の意図に基づいて単元に位置付けるために,言語活動そのものの教材研究が重要である。

 そこで,子ども一人一人が,課題設定をし,課題解決に向かう主体的な姿を求めていきたい。そのために,以下のような課題追究型の学習過程を設定し,単元を構想していく必要がある。

①子どもたち自らが課題を把握し,学習の見通しをもつ「課題設定」過程(出会う)

②自分なりのおもいや考えをもち,それを他者と交流・共有する「課題追究」過程(追究・表現する)

③学びを振り返り,次の学びへの活用を考える「振り返り・発展」過程(生かす) 

【自分のおもいや考えを深める】

 子ども一人一人が,「ことばに向き合う」ことで,学習課題を明らかにし,目的をもって学ぼうとする姿勢が生まれる。そこで,「何を」「どのように」学ぶか,学習計画を立てたり,学ぶ方法や学びを振り返り,身に付いた力を確認したりする場を設定する。そこで,自分のおもいや考えを友達と交流する対話や振り返りの中で,自分の考えを確かにするとともに,広めたり深めたりするという協働的な学びを通して,問題を解決していこうとする態度を身に付けさせたい。

 【表現する】

 深まった自分のおもいや考えを確かめ,相手意識や目的意識をもって表現し効果的に発信することで,より主体的な学び手として子どもは育つ。すでに獲得している知識・技能や経験を基に理解を深め,解釈したり自分なりのおもいや考えをもったりすることができる。そして,文,文章,段落を意識し,それぞれの関連を考えることにより,豊かな表現へと高まっていくと考える。自分の考えに自信をもち,論理的に表現することのできる豊かな発信者を育てることを目指していきたい。

お知らせ

日程(すでに終わったものを含む) 

月日 内容
5月 総会
8月

国語指導講座(講演:文科省・大塚調査官の

随時 部会・授業研修会(低・中・高)
2月

研究交流会(講義:総合教育センター・吉田指導主事)→案内はこちら.pdf