挨拶 

 

 

  学習指導要領の総則には,「学校の教育活動を進めるにあたっては,各学校において,(中略)主体的・対話的な深い学びの実現に向けた授業改善を通して,(中略)〔(1)確かな学力(2)豊かな心(3)健やかな体〕の実現を図り,児童に生きる力を育むことを目指すものとする。」とあります。このねらいの実現こそが,学校教育における「児童文化の存在価値」と言えます。

 

 「豊かな創造性や表現力を培い,個性あふれる人間性を育成すること」が児童文化研究の目的であります。そのための教師の支援の在り方を児童文化手法・活動と呼んでおり,代表的なものとして,以下のようなものがあります。

 

○ 人形劇,朗読劇,劇遊び,ごっこ劇,朗読,群読,影絵,紙芝居などの劇的表現活動

○ 語り聞かせ,読み聞かせ,口演童話,腹話術,子ども落語などの話術による活動

○ 体育での身体表現,創作ダンス,舞踊,和太鼓などの体育的表現

○ パネルシアター,エプロンシアター,ペープサート,手品,ゲームなどの表現活動

 

 これらの手法・活動を各教科・領域の学習の中の様々な場面で教師が工夫しながら用いることで,子どもたちの学習への興味や意欲を駆り立て,豊かな心の醸成に重要な役割を果たします。また,子ども自身がこれらの手法・活動を表現形態として用いたときに,子どもの側に立った生き生きとした学習がなされ,自ら学び自ら考え,生きる力を育むことに直結していくと考えます。

 

 人形劇やパネルシアターなどを授業に取り入れるといった指導法だけでなく,子どもたちの反応を捉え,その子の学びを支援していく姿は,児童文化手法・活動を実践されてきた先輩方が大切にされてきたことです。

 私たちは,子どもの健やかな成長を願い,よりよい影響を与えることができるよう,活動を進めています。児童文化の研究,創造,普及に努め,子どもたちの幸せを願う方々とともに活動を広げていきたいと思っています。

児童文化研究会        

会長  岸本 直樹

 

令和6年度 活動日程

月日 行事
6月 総会,役員会
10月 授業力アップ研修会
2月 子ども体験教室「人形劇にチャレンジ」