「令和の日本型学校教育」を担う教師の姿として、「変化を前向きに受け止め、教職生涯を通じて学び続ける」「子ども一人一人の学びを最大限に引き出す役割を果たす」「子どもの主体的な学びを支援する伴走者としての能力も備えている」ことが示されました。 3令和5年度京都市教職員研修計画の基本方針 すべての教職員の資質能力の向上に向け、一人一人が主体的に学びをマネジメントし、学び合いを活性化する このような中、令和4年8月、国の「公立小学校等の校長及び教員としての資質の向上に関する指標の策定に関する指針(以下「教員育成指標指針」)」が改訂されるとともに、教員免許更新制度が発展的解消となり、令和5年4月から研修履歴の記録の作成と当該履歴を活用した資質向上に関する指導助言等の仕組み(以下、「研修受講奨励」という。)が導入されることとなりました。 この新たな研修制度について、本市においては、「記録・管理」を目的とするのではなく、「新たな学びに向かう手段」として、教員自身が自らを振り返り、強みや弱み、今後伸ばすべき力や学校で果たすべき役割を踏まえ、主体的・意欲的に学びをマネジメントする仕組みとなるよう、構築します。自分自身の現状を振り返り、主体的・自律的に目標を設定し、自己の学びの成果や成長を確認するための支援ツールである「キャリアアップシート」、学びのポートフォリオである「研修履歴」を活用し、対話を通じた受講奨励を行うことで、教職生涯を通じて学び続ける教員の育成を図ります。 また、令和4年8月に改定された国の教員育成指標指針において、教師の資質能力が5本の柱で再整理されるとともに、校長に求められる資質能力が明確化されたこと、令和5年1月に国の「養護教諭及び栄養教諭の資質能力の向上に関する調査研究協力者会議議論の取りまとめ」において、養護教諭及び栄養教諭に求められる役割(職務の範囲)について示されたこと等を踏まえ、令和5年3月に本市の教員育成指標(「京都市教員等の資質向上に関する指標」)を改定しました。 令和5年度の教職員研修計画は、改定した教員育成指標を踏まえ、研修内容の見直し、体系的な研修を実施します。教職員が主体的・意欲的に目的意識をもって研修を受講できるようにするため、研修内容・ねらい・目的・ターゲット層を明確化します。また、研修内容やねらい等に応じたオンラインやオンデマンド(教職員研修支援「SMART PORTAL」)の活用、夜間集合研修時間の見直し、研修申込方法の変更、研修の効率化等により、働き方改革を引き続き推進するとともに、主体的・対話的で深い学びの実現、喫緊の教育課題に関する研修の充実を図り、多様なニーズに応え、「学び続ける教職員」を応援します。 さらに、「校内での学び合い」「自己啓発」「校外研修」を効果的に連動させ、「学びの共有」を推進し、教育の充実に向けた好循環を生み出せるよう、教員同士の学び合いの仕掛けづくりを行い、質の高い教職員集団の形成を図ります。 1 基本方針
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