1 1 (15) Eric Carle 『Brown Bear, Brown Bear, What Do You See?』Person Japan 1999.9 (16) 中本幹子『Tiny Boppers』アプリコット出版株式会社2002.7 (17) Eric Carle『From Head To Toe』Harper Festival 2007.5 (18) 中本幹子『A Beautiful Butterfly』アプリコット出版株式 会社 2001.12 142 図3-12 掲示の様子 な工夫について,児童の言葉で表現されるようになった。その言葉を児童の気付きとして大切にし,次の活動につなげるために,教室掲示にして常に児童の目にとまるようにした。図3-12が実際の掲示の様子である。 掲示物が増えていく様子を気にかけている児童の姿も見られ,振り返りの際にも,これらの言葉を使いながら発表している児童もいた。このように掲示を行うことで,よりよいコミュニケーションの具体的な姿を児童に意識させる手だてとなった。英語活動の際にいつでも振り返ることができるとともに,日常生活においても目にすることができるため,今後は,様々な場面で生かすことができる汎用性が期待できるのではないかと考える。 第1節 児童へのアンケート調査から 今回,研究協力校2校の1・2年生を対象に,同一のアンケート調査を行った。研究実践前と実践後の計2回の調査を行い,その結果を比較した。 次の表4-1,表4-2は,相手意識をもって伝えること・聞くことに対する意識を調査した結果を示したものである。 第4章 研究の成果と課題 表4-1 B校1年「相手によりわかりやすく伝えています表4-2 B校1年「相手が伝えたいことを考えながら聞い図4-1 1年「自分の考えや気持ちを伝えるときに どんなことに気を付けながら伝えていますか。」 実践前 実践後 実践前 実践後 結果を見ると,「伝えるとき」「聞くとき」どちらも実践前に比べて,「よく考えている」「考えている」と答えた児童が増えた。つまり,相手によりわかりやすく伝えるためにはどうしたらよいのか,また,相手が何を伝えようとしているのかについて思考を働かせながらコミュニケーションを図ろうとする意識が高まっていると考えられる。 では,具体的に「伝えるとき」「聞くとき」にどのようなことに気を付けながらコミュニケーションを図ろうとしていたのか。それについて問うた結果を図4-1,図4-2に示す。ここに挙げた選択項目は,よりよいコミュニケーションにつながることを,実践前に研究協力員と相談して取り上げたものである。複数回答可とし,自分が思うものをいくつでも選択できるようにした。 か」 (n=30) ていますか。」 (n=30) よく 考えてあまり考えている 考えている いない よく 考えてあまり考えている 考えている いない 19 23 17 17 11 4 1 6 1 4 2 考えて分から無回答 いない ない 考えて分から無回答 いない ない 5 0 1 0 0 0 4 0 3 0 0 (n=113)
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