最終稿【丹後】
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134 活動 第1時 読み聞かせ① 第2時 読み聞かせ② 第3時 読み聞かせ③ 第4時 コミュニケーション (やり取り) 第5時 コミュニケーション (発表準備) 1年生に読み聞かせ(発表) 読み聞かせの目的 【推測させる】 【発話を促す】 【やり取りをする】 な」と,児童の挑戦心をくすぐるような問いかけを繰り返しながら話は展開していく。 指導者は以下の点に気を付けながら読み聞かせを行った。 指導者とALTによる1回目の読み聞かせを終えた後,もう一度初めに戻って,次は児童も一緒に体を動かしながら声に出して読み進める活動に取り組んだ。児童は,指導者の動作をまねてその動物になりきり,体感を伴いながら読み聞かせを楽しんでいる様子がうかがえた。次ページの図3-2は,実際に児童が活動している様子である。 ・指導者とALTで役割分担をし,掛け合いのように読み ・読み聞かせの際に指導者は,絵本に登場する動物の ・2回読むこととし,1回目は指導者とALTで読み聞か 指導者とALTが役割分担をし,動作化を意識して一緒に読み進めた。1回目の読み聞かせでALTが表紙の題名を伝える際に,体の部位を指し示しながら読み始めた。すると,ALTの様子を見て同じように指さす児童の姿が見られた。その後,指導者が動物の動きをまねしながら読み進めている姿を見ている児童や,小さくではあるが同じように体を動かして楽しんで聞いている児童の様子が見られた。図3-1にその様子を示す。 進めた。 動きを楽しみながら体全体で表現した。 せを行い,2回目は児童とともに体を動かしながら読み進めた。 図3-1 動作化を促す読み聞かせの様子 通して十分慣れ親しんできた絵本を参考にしながら児童自身がオリジナル絵本を作成し,1年生に読み聞かせを行うことを,単元最終の活動目標に設定した。表3-4に,その単元計画を示す。 表3-4 2年Unit3 単元計画 本単元で扱う絵本「Brown Bear, Brown Bear, What Do You See?」は,本研究において1年生が初めて出会った絵本でもある。2年生が自分たちでアレンジして作成した絵本を使って読み聞かせを行う姿を通して,1年生が「2年生になったらこんなことができるようになるんだ」「自分もやってみたい」といった,英語活動に対する意欲を高めることができると考えた。また,2年生にとっても,1年生によりわかりやすく伝えるにはどうすればよいかを考えることとなり,これまで大切にしてきた相手意識に着目しながら活動に取り組むことができるのではないかと考えた。 (2)読み手の工夫と児童の姿の実際 これまでに述べたそれぞれの計画をもとに,目指す児童の姿に向けて,指導者が実際に行った読み聞かせの工夫と,それに対する児童の反応を,いくつかの実践とともに示す。 ○動作化を促すために 1年生Unit1第4時「体の部分の言い方を聞いたり言ったりしよう」の学習活動の中で,実際に体を動かして確かめながら体の部位の表現に慣れ親しむように「From Head to Toe」の絵本を活用した読み聞かせを行った。児童は,前時に歌「Head, Shoulders, Knees and Toes」を通して,体の部位の言い方について触れていた。本時の読み聞かせでは,歌の中に出てくる表現に加えて様々な体の部位の表現が登場する内容となっている。見開きごとに大きく描かれている様々な動物たちが,それぞれのおもしろい動きとともに「君もできるか

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