-教科横断的な活用と思考の振り返りを通して- 木村 祐太(京都市総合教育センター研究課 研究員) F1001 報告 603 Key Words:プログラミング的思考,問題解決過程,部分的活用,教科横断,振り返りの充実 プログラミング教育で育む資質・能力の核ともいえる「プログラミング的思考」は,問題解決能力を支える思考の一つである。児童が問題解決の各過程(問題解決の方向性を考える,問題解決の手順を最適化する)において,様々な考え方がある中から解決に適したプログラミング的思考を必要に応じて選択し活用する,そのような姿を本研究では目指した。 そのためには,児童がプログラミング的思考に習熟し,その汎用性を実感する必要がある。プログラミング的思考を思考スキルの一種ととらえ,それを見える化し思考を促す思考ツールを用いる授業を,教科横断的に実施した。なお,プログラミング的思考は5要素でとらえることができるが,教科特性や単元の目標に応じてその要素を部分的に取り入れることにした。 また,児童が場面に応じて思考スキルを適切に選択できるようになるためには,その思考スキルがどのような場面でどのように有効か,あるいはどのような場面では有効でないのかを実感することが必要である。そこで,自身の思考を振り返る活動を充実させるようにした。 実践の結果,自身の思考を客観視しながら,適切な思考スキルを選択し問題解決する児童や,学習の見通しをもつ際に,どのような思考スキルを発揮できそうか,問題解決の見通しをもつ児童も現れた。 3 問題解決能力を育むプログラミング教育の在り方
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