(歳) 第3節 研究の方向性 00 H23年度100150200(歳)(人)5752474237322722250図1-4 研究構想図 50100R3年度150200250(人)このような状況において、本市教育委員会では、今年度から採用10年目教員研修の研修期間を1年間から3年間に延ばしたキャリアアップ研修に移行するなど、京都市教育の次代を担うミドルリーダーの育成につながる研修を実施している。中堅教職員が増加している今だからこそ、その中から校内OJTの核となり得るミドルリーダーを育成し、ミドルリーダーを生かしたOJTシステムを構築していくことが効果的ではないだろうか。 このように多忙な業務の中で、単に各校へOJTの推進を求めるだけでは、これまでと同様に学校間や教職員間で意識や取組に差が生じ、意図的・計画的・継続的に行っていくことは難しいだろう。全ての学校で日常的なOJTを活性化させ、継続していくためには、既存のガイドラインの見直しや、OJTを有効に機能させる要素や具体的な方法等を示した一定のマニュアルの作成が必要であると考える。本市の学校現場におけるOJTの捉え方や取組については先行研究やデータが多いわけではなく、第2節(1)で示した調査からも10年が経過しており、現状は定かではない。 そこで、本研究は、図1-4のような流れで進めることとする。まず、アンケートを実施し、本市の学校現場におけるOJTに対する意識や具体的な取組等についての実態を把握し、分析する。次に、アンケートの結果から更に詳しく知りたいと思ったことについて、学校訪問をし、聞き取り調査を行う。そして、聞き取った内容からOJTを有効に機能させる要素を見いだし、具体的な取組や方法とともにまとめる。 2年次には、1年次にまとめた要素や取組、方法等が他の学校でも有効であるか研究協力校で検証を行い、OJTを進める上で大切なことや具体的な取組、方法等をまとめ、発信する。OJTを意識した取組と 110 575247423732272250図1-3 京都市立小中学校教員年齢構成表(令和3年度は義務教育学校を含む) (筆者により編集) *2 「京都市教員等の資質の向上に関する指標」 小・中 日常的なOJT 4
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