618_R4「OJT」最終稿【大上】
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126 ・よいことは真似る ・与えるのではなく、共に考え実践する ということなどである。これらは、取材の際に複数の校長先生からうかがった言葉である。 研究をする前は、筆者自身もOJTという言葉に馴染みがなく、難しそうなイメージや、何か新しいことをしなければならないという思いがあったが、研究を通してそうではないということがよくわかった。取材の際、校長先生に「OJTを別の言葉で言い換えるとしたら、どのように表現されますか」と尋ねたところ、「実践しながら力量を高める」「若手・中堅・ベテランをどうつなぐか」「組織の活性化」など、みなさん違う答えが返ってきた。しかし、どれもOJTを進める上で大切なことばかりであった。学校現場ではOJTという言葉はあまり使用されていないようだが、それを意図する取組はどこの学校でも多かれ少なかれ行われているということを実感した。それらを見直し、目的を明確にしたり、意識付けや価値付けをしたりして実践すれば、どの学校でも教職員同士のよりよい学び合い高め合いができると考える。次年度は研究協力校での実践を通して、更に研究を深め、その成果を形にして発信できるように引き続き研究に励みたい。本研究が、OJTは効果的だと感じながらも実践しにくい学校や、取り組み方に悩んでいる教職員の役に立つことができれば幸いである。 最後に、本研究の趣旨を理解し、アンケートに協力してくださった全市の校長先生をはじめ、教職員の皆様、お忙しい中取材に応じてくださった取材協力校の皆様に心から感謝の意を表したい。 小・中 日常的なOJT 20

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