618_R4「OJT」最終稿【大上】
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第1節 聞き取り調査の概要 第3章 聞き取り調査の実施 (16) 京都市教育委員会『京都市OJT実践ガイドライン』平成29.5 (17) 大阪教育大学初任期研修支援プログラム開発推進委員会『初任期教員が輝くために』 https://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=&ved=2ahUKEwjbr-6Yifb7AhVEjVYBHV6SDoUQFnoECB8QAQ&url=https%3A%2F%2Fosaka-kyoiku.ac.jp%2FPortals%2F0%2Fimages%2Fresources%2F_file%2Fhoken%2Fsyoninki.pdf&usg=AOvVaw14PdRvRRRCMAHN9itUmgN7 2022.4.28 これらの具体的な取組の記述から、取組の内容や成果等について更に詳しく知りたいと思ったことについて、聞き取り調査を実施した。聞き取り調査をすることで、取組の内容や方法だけでなく、意図や学校長の思い等、記述だけではわからないことを探りたいと考えた。 聞き取り調査の概要は以下のとおりである。 〈調査方法〉 ・アンケートのOJTを意識した取組についての記述内容や回答から、取組の内容や成果等について更に詳しく知りたいと思ったことについて、学校訪問をして取材を行う。 〈調査対象〉 ・アンケートの回答を基に選んだ19校 (小学校10校、中学校7校、義務教育学校1校、総合支援学校1校) 〈調査期間〉 ・令和4年9月~11月 〈主な質問内容〉 ・アンケートに書かれた取組について(内容や意図、取組の様子等) ・OJTを推進する上で大切にしていること ・個々の学ぶ意欲を高め、教職員同士が学び合い高め合う雰囲気や環境をつくるための工夫 ・学びの場の設定、実施方法について ・現時点での成果と課題 取材の時間は約1時間で、学校長を中心に行ったが、場合によって教頭、教務主任、研究主任等にも話をうかがった。事前にある程度質問を考えていたが、質問に対する答え以外にも、OJTを進める上で大切にされている学校長の思いや意図的なしかけ、工夫等を多く知ることができた。 第2節 OJTを有効に機能させる要素と具体的な取組 (1)学校長の的確なマネジメント 聞き取り調査を通して、OJTを進めるにあたっては、学校長の的確なマネジメントが欠かせないと感じた。取材を通して学んだ学校長のしかけや工夫をいくつか紹介する。 〈トップダウンとボトムアップの使い分け〉 教職員一人一人の発想力や新しいアイデアに期待し、基本的には、教職員がやりたいと思ったことはやってよい、何かあっても責任は学校長が取るという姿勢で受け止める。提案する際は、トップダウンにならないように心がけ、教職員の意見を聞いたり、教職員から引き出したりする。トップダウンで伝えなければならないときは、直接自分で伝えるか、各主任に働きかけるかなどを考え、最適な方法をと小・中 日常的なOJT 13 119

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