614 R3最終稿【木村】
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木村 祐太(京都市総合教育センター研究課 研究員) -日常的な活用と校内組織づくりに注目して- 129 F1001 報告614 Key words:四つのステップ,日常的な活用,学習過程に当てはめたICT活用,校内組織づくり 情報活用能力の育成やわかりやすくて深まる授業の実現,個別最適な学びと協働的な学びの両立が期待されてGIGA端末が導入されたが,どのように使った授業を行えばよいのか,理想が見えないままの実践が行われている。本研究においては,単元を通した情報の収集,整理・分析,まとめ・表現といった学習の過程において,児童が主体的にGIGA端末を使いながら問題解決する姿を理想と捉えた。 そのためには,どのようなステップを踏めばよいのか,SAMRモデルを参考にしながら四つのステップに整理した。特に重要な二つ目のステップでは,授業時間外も含めてGIGA端末を日常的に活用することが重要だが,その方法を提案・実践し,理想の姿に近付くための一定の効果があることを明らかにした。また,研究実践校の実践を各ステップに当てはめて捉えなおし,低学年と中高学年の実践傾向を明らかにした。 これらの取組は個々の教員の経験に留めるのではなく,校内で共有し学校全体の取組へと波及させる必要がある。そこでGIGA端末の活用例を交流する校内組織づくりを行った。中でも,交流の場において司会進行を務める主任の役割に注目した。実践の価値付けを行うこと,その汎用性を示して他の実践につなげること等,いくつかの役割を見いだすことができた。 ICTを文房具にする取組

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