609 R3最終稿【丹後】
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② ⑤ ③ ⑥ 図3-1 準備した教材・教具 20 図3-2 「色や動物の言い方を聞いたり言ったりしよう」というめあてをもって活動に取り組む児童の様々な姿 たりしよう」というめあてをもって,学級全体で同じ学習活動に取り組む前半の時間に加え,後半には個人やグループで活動内容について考え,活動に取り組む時間を設定した。そうすることで,児童がめあてをもってより主体的に,協働的に学習に取り組むことができるようにした。 その際に活用する教材に関しては,図3-1のように,学習支援ソフトを活用してポインティングゲームや集中力ゲームなどで使用するワークシート,読み聞かせ動画,動物や色の音声教材を共有するとともに,児童が実際に手に取って活動できるような小型絵本,動物や色の絵カードを準備した。そうすることによって,児童自身がめあてを意識して活動内容について考え,学び方を自己選択・自己決定しながら取り組むことを目指した。 【実践の実際】 単元の初めでは,まず指導者による読み聞かせを聞いた後,児童は自分たちで読み聞かせをすることについて考えた。「1年生のためにしたい」「家族に読み聞かせをしたい」のように,「誰かのために」といった相手意識のあるめあてについて考える児童の姿が見られた。また,「相手に伝わる工夫をして」という児童からの言葉もあり,これまでの英語活動を通して児童の相手意識が育まれてきたことがうかがえた。また,表現方法については国語科などで学習したことを生かし,絵本の読み聞かせに限らず,劇や紙芝居,ペープサートなどの様々な方法から自己選択・自己決定できるようにした。すると児童は,自分のやってみたい表現方法について口々にしていた。 単元のめあてを設定した後,児童はその達成に向けて,「動物や色の聞き方や言い方を覚える」「絵本を作る」「読み聞かせの練習する」などのように単元全体の活動の見通しを立てていった。 第2時から第4時にかけての個別やグループの活動では,それぞれがめあての達成に向けて活動内容を考え決定し,互いに協力しながら活動に取り組む児童の姿が見られた。図3-2が児童の実際の様子である。 ① ④ 小学校 外国語教育 10

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