613 R3最終稿【久保田】
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(1) 他者と学習方略を共有する 110 発揮することで,生徒は自身の学びを自己調整する力を身に付けることができると考えている。 (1) 中谷素之 『自己調整力とは何か』 月刊教職研修 教育開発研究所 2019 6月号 p.88 (2) ベネッセ教育総合研究所 『小中学生の学びに関する実態調査 速報版』 2014.10 p.18 第1節 GIGA端末の特性を活用して 生徒がスムーズに学習を自己調整していくためには,自身の学習状況に応じて選択することができるだけの多様な学習方略をもつことが必要である。しかし,多くの生徒は限られた学習方略しかもつことができず,十分に学習を自己調整することができていない現状が見られる。では,多様な学習方略を生徒がもつためにはどうすればよいのか,その際に重要となるのが他者との関わりになると考えている。 学習は必ずしも一人で行うものではない。例えば,指導者からのアドバイスを受けたり,クラスメイトと一緒に問題を解き合ったりすることで,新しい考え方を獲得したり,理解が深まったりすることがある。問題の解き方や考え方を確かめたり,これまでの学習内容と関連付けたりするような学習方略を活用しているクラスメイトの真似をすること,教え合うことで新たな学習方略を獲得することができるであろう。このように学習方略は他者との関わりの中で効率的に獲得することができるものだと考えられる。 生徒が多様な学習方略を効率的に獲得するために,本研究ではGIGA端末を活用することを考えている。また,GIGA端末を活用するためには生徒にも指導者にも十分な情報活用能力が備わっていることが必要である。「2020年代に向けた教育の情報化に関する懇談会(最終まとめ)」でGIGA端末の特性は,以下の3点とされている(13)。 〇時間的・空間的制約を越える 〇双方向性を有する 〇収集した情報のカスタマイズが容易 (筆者により要約) GIGA端末を活用し,学習支援ソフトの画面共有やファイル共有の機能を利用することで,これまで以上にスムーズに他者と大量の情報を共有することが可能となる。しかも,学校にいる時間や教室内といった時間や場所の制約を受けることもないので,家庭学習の場面においても,学習の進み具合や課題に応じhttps://berd.benesse.jp/up_images/research/Survey-on-learning_ALL.pdf 2021.6.22 (3) ベネッセ教育総合研究所 『小中学生の学びに関する実態調査 速報 プレスリリース』 2014.11.19 P3https://berd.benesse.jp/up_images/research/Survey-on-learning_20141119.pdf 2021.6.22 (4) 国立教育政策研究所 『令和3年度全国学力・学習状況調査報告書 質問紙調査 質問紙と学力のクロス分析』 https://www.nier.go.jp/21chousakekkahoukoku/report/data/21qn_03.pdf 2021.11.30 (5) 伊藤崇達 『「自ら学ぶ力」を育てる方略 -自己調整学習の観点からー』 ベネッセ教育総合研究所 p.14 https://berd.benesse.jp/berd/center/open/berd/backnumber/2008_13/fea_itou_01.html 2021.6.22 (6) 伊藤崇達 「学習における動機づけの理論と実践 -教育心理学入門ー」 京都教育大学“先生を究める”web講座 (7) 田爪宏二 「心理学から考える非認知的能力と学習 -動機づけと自己調整能力を中心にー」 京都教育大学“先生を究める”web講座 (8) 前掲(7) (9) 岡田涼・中谷素之・伊藤崇達・塚野州一 『自ら学び考える子どもを育てる教育の方法と技術』 北大路書房 p.2 (10) 前掲(5) p.17 (11) 前掲(2) pp.11-13 (12) 朝日新聞EduA 『「自ら学ぶ力」,どうすれば育てられる?自己調整学習の専門家に聞く』 2020年5月6日 P2 2021.6.22 https://www.asahi.com/edua/article/13340047 2021.6.22 中学校 情報教育 6 第2章 研究主題の達成に向けて

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