第1節 2年次研究のポイント (4) 中央教育審議会「幼稚園,小学校,中学校,高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善及び必要な方策等について」2016.12 http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/toushin/__icsFiles/afieldfile/2017/01/10/1380902_0.pdf 2018.3.2 (5) 高橋雅「No.584 学校における情報モラル教育に関する指導の充実をめざして‐授業力を高める情報モラル校内研モデルの構築‐」『平成28年度研究紀要』京都市総合教育センター2017.3 .9 p.7 (6) 前掲(5) p.7 (7) 前掲(5) p..18~19 (8) 前掲(5) p.20 (9) 文部科学省「情報教育に関連する資料」2015.10.22 P.6 http//www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/059/siryo/__icsFiles/afieldfile/2015/11/11/1363276_08_1.pdf2018.3.2 (10) 文部科学省依託授業「情報モラル指導者研修ハンドブック」2010.1.31 財団法人コンピュータ教育開発センター(CEC)p.5 (11) 文部科学省「教育振興基本計画」2013.6.14 http://www.mext.go.jp/a_menu/keikaku/detail/__icsFiles/afieldfile/2013/06/14/1336379_02_1.pdf 2018.3.2 (12) 中央教育審議会答申「新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた学校と地域の連携・協働の在り方と今後の推進方策について」2015.12http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/toushin/__icsFiles/afieldfile/2016/01/05/1365791_1.pdf 2018.3.2 (13) 京都市教育委員会「学校運営協議会」2017.5.30 http://www.city.kyoto.lg.jp/kyoiku/page/0000038884.html 2018.3.2 を失っている。さらには,ネットいじめ,犯罪被害などに関わってしまう事例も少なくない。しかし,スマートフォンなどは,現在の情報社会の中では非常に便利なツールである。ただ,保護者がおもちゃを与えることの延長線上に,インターネットにつながる機器を与え,その後は「わからない」とか「関与していない」では困る。そして,学校は保護者が与えたものだから「仕方がない」では片づけられない。 家庭教育支援と情報モラル教育を合わせて考えること,またそのための機会を校内研修でもつことは,社会に開かれた教育課程を考える上で,カリキュラムマネジメントとして位置付けられる。懇談会を考える上で,主体的で対話的な活動を教員自身も体験し,実感とねらいをもって進めることは,情報モラルの充実以上に,教員にとって質の高い学びそのものになると考えられる。 京都市立小学校において,子どものスマートフォンの所持については,基本的に児童には必要ないとの見方を示している。小学生がスマートフォンなどを使用するための学習を,学校教育の中で積極的に行うという概念ではない。 それでも,家庭での(学校のようにフィルタリングなどがされていない環境の下)使用で生じた課題であっても,情報モラルに関する指導については,学校教育の範疇になった。子どもたちのSNSによるトラブルやゲーム依存,インターネット依存からくる二次的な生活リズムの乱れに,学校が苦慮していることは事実である。情報モラルに関する指導については学校教育だけでなく,家庭教育へも働きかけ,共に子どもたちを育てるという認識が必要になってきている。 図2-1は,情報モラルに関して学校から啓発をする必要性についてどのように感じているか研究協力校の先生方を対象にアンケートを行った結果である。 図2-1 情報モラルの保護者啓発の必要性に対するアンケート 図2-1からは,ほとんどの先生が,学校教育だ けではなく情報モラルに関して家庭へ啓発する必要があると考えていることがわかる。 また,「情報モラルに関する内容を含めた懇談会の実施について(n=41)」有無を尋ねたところ,半数の先生がこれまで実施した経験があることがわかった。 次頁図2-2は,情報モラルに関する懇談会について企画・手法を学ぶ機会があればよいと思うか研究協力校の先生方を対象にアンケートを行った結果である。 第2章 家庭教育支援につなぐ校内研修会結果 小学校 情報教育 6 の在り方
元のページ ../index.html#8