001総教C030705H29最終稿(高橋)
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情報活用能力の育成のための三観点 図1-6は,情報活用能力について「情報活用の実践力」「情報の科学的な理解」「情報社会に参画する態度」の三観点で示している。 図1-5から,授業の最後の記述内容は情報モラルに関する項目に広がりがでていることがわかる。 (8) げることが多かった。それに比べて,学習後の振返り時は,他の人の気持ちを考えることについての記述が増えている。情報は一度流れると消えない可能性があることや,扱っているものの肖像権について考えること,個人情報の管理など,インターネットの特性を根拠にした記述が増えていた。これは,先生方がこの学習で相手の人や投稿を見た人の気持ちを考えることを優先的に考えられるように授業を進めたことと,ICTの特性の部分をしっかり押さえておきたいと考えて,説明動画を活用したことに起因していると考えられた。 情報モラルに関する知識は,学校の授業で十分に学習することができる上,校内の先生は子どもたちの理解に長けている分,子どもたち自身が学習の過程を踏まえて学ぶ授業実践を進めることができることがわかった。 第2節 情報モラル教育と家庭教育支援 (1)情報モラル教育 図1-6は,文部科学省が情報活用能力の観点を示したものである。 情報を収集・整理・比較・表現・伝達できるようになるためには,三観点を理解し,学習の中で関連させながら,情報活用能力を育てていく必要がある。 情報活用能力の育成には,情報モラル教育が欠かせない。それは,インターネットに接続できる機器を使わない方がよいとか,危険な目に遭うかもしれないことだけを教えるものではなく,情報社会で生きていく子どもたちに,正しい態度を身図1-6 情報教育の目標としての「情報活用能力」の育成(9) 小学校 情報教育 4 図1-5 A校6年生のワークシートの主な記述内容の比較 授業実践後,先生方からは「難しいと思っていた情報モラルの授業ではあったが,動画教材をうまく使えば,次回からは構えず授業ができそうだと感じた」というような,授業実践が今後の情報モラルの授業への自信につながる様子も伺えた。また,自ら授業を行うことで,事前の実態調査以上に,子どもたちの発言やつぶやきから正確な実態がわかり,より詳細な実態が把握できたという声もあった。これらは,次の情報モラル教育の授業実践や情報モラルに関する日々の指導への意識へとつながっていくと考えられた。 <子どもたち> 子どもたちの学びとり方からも,情報モラルの授業を教員自らの手で実践していくよさを見取ることができた。 6年生が写真の投稿について考える授業では,学習前と学習後の振返り時にワークシートへ記述した内容が大きく変容していた。 図1-5は,6年生の学習で,インターネット上に写真を投稿するときにどのようなことを確認すればよかったかワークシートに記述したものの分析・比較である。 学習前は,これまでの自分の知識と動画教材から受けたストレートな印象から,技能的な面を挙

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