001総教C030705H29最終稿(高橋)
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図4-5は,総合的な学習の時間の単元の内容と 構成である。 小学校 情報教育 26 この単元は,8時間で構成されている。まず第1時には,5年の先生方が研修時に,児童の実態把握・分析時に課題として挙げたアンケート結果を子どもたちも提示した。そうすることで,自分たちが自分たちの課題としてとらえ,情報モラルを身に付ける必要性に気付くようにした。そして,五つの教材を,総合的な学習の時間の探究の過程における思考力・判断力・表現力のために必要な情報源とし,子どもたちは,単元を通して学びを深めていった。 子どもたちの学習活動には,スマートフォンやタブレットの使用・未使用に関わらず,同じ土台で考えられるように,必ず体験的な要素や動画を視聴することで,学習課題に対する足場をそろえるようにした。また,複数の時間をつかって情報モラルの学習をするにあたり,毎時のワークシートに工夫をした。 図4-6は第1時と第5時のワークシートである。 図4-6 B校5年生の単元を通して使用したK.W.Lワークシート ワークシートの上段を毎時共通にし,そこにK.W.Lチャート用いた。子どもたちが毎時の学習が情報モラルを身に付ける上でつながりのあるものとしてとらえることで,情報化の進展とそれに伴う生活の変化の中で生きるために,何を大切にするべきか,単元の終末の時間に,毎回の学習を比較したり関連付けたりしながら考えられるようにするねらいがある。 単元の終末に,毎時の情報モラルの学びをつなげてこれまでの学習を論理的に整理し,情報モラルを効果的に身に付けるためにディベート形式討議をした。「スマートフォンやタブレットは,私たちにとって必要な道具だ」「スマートフォンやタブレットは,私たちにとって必要だ」という二つのテーマで,学級内を肯定チームと否定チームに分け,ディベート方式をとった。肯定・否定のどち 第1時 第5時 図4-5 単元の内容と構成

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