図3-18には,昨今ニュースに取り上げられる「ゲーム依存」や「ネットトラブル」などを題材にして情報交換すること,今後,高度情報社会で生きていかなければならない子どもたちに,大人がどのようなことを意識して関わっていけばよいのかを「一緒に考えていきましょう」と投げかけている。また,「ほっこり子育て広場」では,人権主任や担任も保護者と席を交えて交流した。 ・今日の提案にあったワークショップを保護者の実 ・90分間の研修が早く感じた。いろいろなワークシ 約束がある。 このような悩みを互いに共有した上で,家庭教育支援を考える研修会ワークショップBと同じようってきて,約束の時間になっても,なかなかやめないとき」に,どのような声をかけていくかを互いに交流して考えてみるものである。 「チェックリストを用いることで,保護者自身の振返りの機会になって良い」「活動が楽しくて良い」という意見が多かったが,少数意見には,「懇談会の活動で自分のタイプを測ることになり,ダメージを受けるのではないか」というものもあった。また,交流では「いろんな意見をもらえたので,ゲームを止めさせたいのにうまくいかなくて困っている時に,普段しない対応を試してみようと思える」という意見の反面,「普段の自分と違うタイプになって考えてみることは難しく感じるので,それぞれの家庭のいつもの方法を交流するのはどうか」というものもあった。これらの支援者(先生)目線の意見も交流されていたことからも,先生方が互いに懇談会の企画,評価に一緒に関わることは,保護者の学びを考える以上に,教員の学びを充実させるものになったと考えられる。 その後2年生の懇談会で使用された。 図3-17は, 家庭教育支 援を考える 研修会につ いて,研修 終了後にア ンケートを した結果で ある。 図3-17か らは,三つのワークショップの体験と評価を「親目線」「支援者(先生)目線」で行い交流することは,概ね役に立つととらえられたことがわかる。 実際に,図3-17の「まぁまぁ役立ちそう」「役立つところもある」と回答された中には,以下のような感想があった。 他にも,今日の体験を活用して保護者の実態により合ったものを作りたいと書かれていた。 このようにA校では,「情報モラル校内研修会Ⅱ」を発展させた内容をさらに求め,懇談会づくりを具体的に考えるための研修会を行った。 第3節 情報モラルに関する懇談会の実践 (1)全保護者を対象とした実践 A校は人権教育を基盤とした教育活動の一環として,年間6回の家庭教育学級を設けている。これは,保護者と学校の取組を共有し,互いの家庭教育について情報交換する機会である。第3回家庭教育学級「ほっこり子育て広場テーマ『習慣』について」では情報モラルをテーマし,研修会で行ったワークショップBを取り入れ実践した。 図3-18は,B校「ほっこり子育て広場『習慣』について」の保護者配布用の案内である。 始まりに,今回のテーマ「習慣」から,家庭での子どもたちの様子で気になることを保護者に出し合ってもらった。 図3-17 家庭教育支援を考える研修会 態に合わせてアレンジして活用してみたい。 ョップの型が知れてよかった。子どもたちや保護者と話し合うためには今後とも必要な研修だ。 ・情報モラルに関する懇談のもち方の参考になった。いくつもの型の提示は勉強になった。 ・実際に体験することで内容の改善点なども見え,大変参考になった。 についてのアンケート 図3-18 情報モラルをテーマにした家庭教育学級の案内 ・ゲームをやり過ぎ。 ・注意すると逆ギレする。 ・注意してもすぐにやめられない。 ・友だちの家に持っていく。↔家からは持ちださない。小学校 情報教育 20
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