001総教C030705H29最終稿(高橋)
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指導に際して,インターネットにつながる機器を児童が家庭で使用しているかどうか,さらに,使用している機器の種類が様々であることから,特定の教材で展開すれば,指導ができるというものでもない。つまり,学習する上で子どもたちの活用度合が異なる状況において,学習を展開する必要がある。 小学校 情報教育 14 理解しやすいように,各機関から現在の情報社会が抱える課題を踏まえて制作されている,動画・ アニメーションや体験型教材などを適切に活用して,視覚的・感覚的にも理解を助ける工夫をすることが必要である。また,次のことからも,各機関から出されている教材を適切に活用することには利点がある。それは,自作の教材を制作することが児童に合った教材となることは間違いないが,情報モラルの授業を実施するにあたり,教員の「情報モラルの授業が得意でないという意識が高いこと」教員は「教材について困りを感じている」(18)ことが,わかっている。つまり,情報モラルの授業を見る機会が少なかったため,わからないことが多いと考えられる。このような時に,教材を自作することを目指すことは,情報モラルを充実させていく初期段階として効率的ではない。 研修会では,コンピュータ室に移動し,あらかじめ用意しておいた情報モラル教材リンク集を用いて,指導略案づくりを行った。 A校で昨年もこの活動をした教員は短い時間で教材を見つけ出し,授業の中での効果的な使い方について,すぐに話合いを進めていた。昨年度の研究で,「この研修会は次年度以降も使えそうか」という問いに対して,100%の教員が使えると回答し(3)授業の計画 児童実態の把握と分析から見つけ出した学習課題に沿って教材を探し出し,ヒントにするなどして,指導略案作りを行った。 図3-8は,STPDサイクルを生かした情報モラル校内研修会「P(Plan)授業や懇談会の計画」の内容を示したものである。 そこで,授業を考える上で大切にしたいことは,どの子どもも自分たちの課題だと感じられるように,アンケート結果などから実態を知り,自ら課題を見つけられる時間をもつことや,学習内容が 図3-7 児童実態把握分析から,学習課題を焦点化してくときに使われたピラミッドチャート 図3-8 情報モラル校内研修会の「P(Plan)」に関する内容

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