001総教C030705H29最終稿(大栢)
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図1-2 将来の英語使用のイメージ (21) (2) 生徒にとっての英語 図1-1 英語学習に対する生徒の意識 (20) そして,この調査結果において,生徒の英語学習に対する意欲に課題があることが明らかにされた。 図1-1は生徒の英語学習に対する意識を示したグラフである。 ここからは,「英語学習が好きではない」(選択肢③④合計)と回答した生徒の割合が45.4%を占め(対前年2.2ポイント増加),約二人に一人は英語学習に対する意欲が低いことが伺える。 また,「話すこと」「書くこと」のテスト結果とのクロス集計からは,「話すこと」「書くこと」のテストスコアが高いほど,「英語学習が好きである」生徒の割合が高く,A1下位層との間にはっきりとした差が出ていることがわかる。 図1-2は「どの程度まで英語を身に付けたいと思っているか」という将来の英語使用のイメージについて問うたデータ結果と「話すこと」の結果とのクロス集計である。これら2つの図から,「話すこと」「書くこと」,すなわち発信型の言語活動の充実を図ることで,生徒の英語学習への意欲が向上し,生徒は将来英語を使うことを自分事として捉えやすくなるということがいえる。 よって,これらの能力を育成し,適切に評価するためのパフォーマンス評価等における実践的な言語活動の充実が必要であると考える。 図1-3 生徒の英語に関する意識 (22) 筆者一部改変 中学校 外国語教育 5 前項から,約半数の生徒が英語学習に前向きな意識をもっていないことがわかった。では,生徒たちは英語そのものに対し,どのような意識をもっているのであろうか。 図1-3は,「中高生の英語学習に関する実態調査2014」(ベネッセ教育総合研究所)にみる英語に関する意識調査の中学生による抽出データである。

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