001総教C030705H29最終稿(大栢)
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図2-10 システム音読シートの工夫部分 ① <システム音読練習> 中学校 英語教育 18 テム音読シートと関連させて使用する。自己評価シートに自身が選択して実際に練習をしたレベルの欄を色づけしていったり,振返りを重ねたりすることで,自分の伸びが確認できるとともに,さらに上のレベルを目指して自身に負荷をかけながら,主体的に学習に向かうことができると考える。音読練習の形態としては,授業ではペアで音読練習をし,授業以外では家庭学習としても取り組めるよう,個人向けにレベルを設定している。 また,発音や聞き取りやすい速度で音読できる ことを目指し,速読の練習も取り入れ,その伸びを確認できるよう工夫している。 図2-11 システム音読に使用する学びを可視化する自己評価シート よって,本研究では生徒が具体的な姿を想像できるように,自分は今どういうことができるのか,どのようなことができるようになるのか,そして課題は何かを明確に示し,生徒と共有することとする。ワークシートやパフォーマンステストで,生徒自身の学びの過程の把握と学習意欲の向上を促し,単元を通して授業で学んだことをどこまで達成できるようになったか,自分の学びの過程や積み重ねを振り返る時間を設定する。 (3)それぞれの言語活動における システム音読練習においては,「読む」ための練習から「覚える」ための練習,さらに「表現する」ことにつなげるための練習へと徐々にレベルアップしていく過程を生徒が自分自身で選択し,自己評価をしながら課題達成に向かって負荷を少しずつかけていける工夫をしている。 図2-10は,システム音読シートの工夫部分を示したものである。生徒が今の自分の現在地と目標達成までの距離を知り,その目標へはどのようにしたら到達できるかの手段を把握できるようにしている。図2-11は自己評価シートであるが,図2-10のシス生徒がシステム音読シートの11段階のレベルを参考に,自分でレベルを選択する。学びが可視化されることで,自分の伸びが確認できる。 学びの可視化と自己評価 家庭学習として取り組める工夫 振返りを重ねながら課題達成に向かう 自分の現在地と目標までの距離 目標へ到達するための手段

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