G 0902 報告589 世界の急速なグローバル化を受け,コミュニケーションツールとしての「使える英語」の獲得を目指して,日本の英語教育は大きな変化を求められている。 コミュニケーション能力育成のためには,生徒が英語によるコミュニケーションに自信をもち,喜びを感じながら,よりよいコミュニケーションを目指して積極的に次のステップへ向かえる学びを授業の中で展開する必要があると考える。 今年度は,複数領域統合型の言語活動を中心とした授業設計と,それぞれの言語活動において生徒の学びを可視化するという二つの大きな視点から研究を進めた。 生徒自身が学習に見通しをもち,自身の目標設定や振返りを重ねながら自分の伸びを確認できるように,領域統合型の授業を通して,生徒が主体的に学びへ向かう姿の育成を目指して研究を進めた。 この結果,複数領域を統合した言語活動の充実を図るため,指導者と生徒が学習到達目標を共有し,その目標達成に向けての言語活動のつながりを把握しながら取り組み,自己評価や相互評価を行うことが,生徒の学習意欲や英語学習の達成感を継続的に高める有効な手立てとなった。 -領域統合型の授業設計と学びへ向かう評価の在り方- 大栢 真琴(京都市総合教育センター研究課 研究員) 生徒が主体的にコミュニケーション能力を 高めようとする授業の創造(1年次)
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