みんなそれぞれに論理立て自分の意見を言って 議長:話合い活動の前に計画委員で話し合っていて,今回だ これは,学級全体での話合いの中で係か班かという流れになるのではないかと担任教員が予想し,事前に計画委員に話し,折り合いをつける一つの案として出していたものである。この案についての賛否を確認したところ,係で出し物をすることになった。そして,論点は係に関係のあるものにするかそうでないものにするかという点にもどった。様々な意見が出た後,係に関係のある出し物にするかそうでないものにするかは,係の話合いで決めてもよいということになった。最後に,計画委員が係ごとの出し物の内容をその月中に話し合って決めておくようにみんなに伝えた。 以下は3回目の話合い活動で行った担任の助言である。 基にさらに計画委員で話し合った上で,議題を決めた。夏休み前に「お楽しみ会」に取り組んだこともあり,子どもたちからは「お楽しみ会」のようにみんなで協力して企画できるようなものに取り組みたいという意見がたくさん出た。今回の議題の提案理由は,計画委員が述べた。 表3-4は第3回話合い活動の流れである。 表 3-4 第3回話合い活動の流れ 図 3-17 進行割合(第3回) S1: どうしても係の内容から出し物ができないような相談係や新聞係などは仕方がないけれど,それ以外のところは,係の内容にあったものにしなければ,係でやる意味がないと思う。 S2: その意見に反対です。今回はお楽しみ会だから,それぞれの係でやりたいこともあると思うから,係の活動中心にしなくてもよいと思う。 S3: ぼくは,相談係だってみんなでめちゃおもしろいおしゃべりをしたらいいし,新聞だってめちゃくちゃおもしろい新聞を作るとか工夫したらみんな笑顔になると思う。 表3-4のようにほとんどの活動で計画委員が中心となり,話合いを進められるようにした。 図3-17は,第3回話合い活動の進行の割合である。 また,図3-17から分かるように,担任教員による話は,全体の4%のみであり,時間は必要に応じて助言した時間である。96%を占める子どもたちによる話合いの間中,意見が途絶えることがほとんどなかった。 話合いの最初に,計画委員が「お楽しみ会の内容を係からの出し物にしてはどうか」という提案をした。その理由として,「自分たちの思いを伝えよう」という行動目標達成のために,「大勢の前ではなかなか思いが伝えられない人も係の中なら伝えられる」という点と,「係で相談し合えば,自分たちで決めたことを提案できるのではないか」という点からである。その賛否について話し合うことから話合いが始まった。最初は,全員がその提案に賛成し「係の内容に関係のある出し物にするのか,違うものでもよいのか」という点に論点が絞られた。以下は出てきた意見の一部である。 小学校 特別活動 20 いた。それも,自分はどうしたいかだけではなく,より学級目標に近づけるものを考えて話し合うことができていた。最後の意見が出た後で,話合いは,もう一度係で出し物をするか,班で出し物をするのかという点になった。そこでも,いろいろな意見が出た後,計画委員から以下のような提案があった。 今回は,話合いの補足をしたり,より具体的に決めていく上で必要なことを伝えたりといったアドバイスになった。二つ目の助言の後,子どもたちで時間配分を計算し,一つあたりの目安を出しS4:係の活動と同じなら,普段の係活動とかわらなくなるから,違う方がいいと思う。 S5:係と関係のない遊びをするなら,班でいいのでは? S6:行動目標に「係活動をがんばろう」というのもあるし,いつものお楽しみ会ではなく,今回は係でやるのがいいと思う。 けこのような活動をしても,また終わったら学級目標が下がってしまうかもしれないから,またこのような機会をとりたいという話になった。そこで,今回は係でやってみて,次回は班でやるのはどうですか? ・補足です。次回もこのような企画に取り組む時間をとることはできます。けれど,他の授業もあるので,学年末にあと一回はできます。 ・係の一つ当たりの出し物の時間はどれくらいかな?時間の目安がないと決めにくいから,目安を言うほうがいいね。 (中略) (中略)
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