001総教C030705H29最終稿(中澤)
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・もう少し練ろう 他の人はどう思うの ・意見が出なくなったら隣の人と話をする時間をとっていいよ ・隣の人と話すときは堅く話さなくていいよ ・隣の人と話した後だから当ててもいいよ ・先ほどいいこと言っていたよ 6回の助言がされたが,意見が活発に出るように工夫する内容がほとんどだった。二つ目の助言の後,計画委員がみんなに近くの人と話をする時間をとる場面が2回あった。その後は意見がスムーズに出るようになった。 図3-10は,この話合い活動で決まった行動目標である。 行に慣れていないことや,学級の行動目標を決めていくという大切な議題であることから,進行の半分は担任教員が行った。しかし,残りの半分近くは,ある程度話し合う方法や指針を示してから子どもたちに任せて見守った。その時間,担任教員は,必要な場合のみ助言を行った。以下は担任教員が助言したことである。 計画委員がこの後,係ごとに画用紙を割り振り,一項目ずつ行動目標を書いて掲示できるようにしていた。そうすることで,行動目標を共有できるようにするためである。さらに,学級活動ノートには,現在の学級目標の達成度を振り返る項目を作り,常に意識できるようにした。 図3-11は,学級活動ノートの振返り欄である。 図3-11の学級目標の達成度は,集計してグラフに表し,子どもたちが次の課題を見つけるための材料の一つとした。達成度の推移は次項で示す。「現在の」と尋ねているので,学級活動だけの振返りではなく,今の学級の状態を尋ねるようにした。 表 3-3 第2回話合い活動の流れ 図 3-12 進行割合(第2回) 小学校 特別活動 18 ●第2回「係活動を見直そう」 第1回話合い活動では子どもたちの中から,係活動をがんばっていくことが学級目標達成につながるという意見が出てきた。そのため,「係活動をがんばろう」を行動目標の一つとした。また,この子どもたちからの意見を受けて次の話合い活動で係活動を見直すことを担任教員から提案した。前期と係を変えるのかどうかということを事前に子どもに尋ねたところ,あまり活動ができていなかった現状から係活動を変えずに活動していく方がよいという意見が出たので前期と係自体は変えずに行うことになった。表3-3は第2回話合い活動の流れである。 が進行した割合68%となる。子どもたち自身で進行した割合が前回の約1.5倍となった。計画委員の進行の様子を見ていると,前回の助言が生きていて,意見が出にくくなった際は,少し話し合う時間をつくるなど工夫がなされた。 以下は,話合い活動での担任教員の助言である。 計画委員が進行する中では,3回助言があった。前回は話し合う方法に関する助言だったのに対し,今回は,話し合う内容に関するものが3回中で2回である。 ・係ごとに活動ができているかできていないか聞けばいいよ ・できていない理由も聞いてみればいいよ ・もう少しみんなに伝わる声で発表しよう 前回と比べてステップアップしたところは,進行の仕方の説明がなくなったことや,話し合った内容のまとめ方についての説明がされ,次回につなげたことである。 図3-12は,第2回話合い活動の,進行の割合をグラフにしたものである。 前回とは違い,係ごとに分かれて話し合う時間を持った。それも,子どもたちが進行した時間ととらえると,担任による進行が32%,計画委員(子どもたち)図 3-9 進行割合(第1回) 図 3-10 学級目標と行動目標 図 3-11 学級活動 ノート

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