001総教C030705H29最終稿(加藤)
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図4-1 児童アンケート結果① 図4-2 児童アンケート結果② のようなものが見られた。 資料や実体験を通じ,学習対象との距離が縮まり,主体的に学びに向かうことができたとわかる。 <B校> ・立場の違うそれぞれの意見を交流することで,自動車に対 ・いろいろな資料を使って調べたから。 ・実際に昔の道具を使って,昔の人の努力がわかったから。 ・前の時間に資料を見ていっぱい疑問が出た時,早く知りたい,おもしろそうだと思ったので集中してできました。 ・最初はあまり興味がなかったけれど,絵やグラフを見ている間にだんだん謎や大変さに興味がわいてきました。 する様々な考え方がもてた。 一方,B校においては「全くそう思わない」と・みんなで考えを話し合うとまた新しいことが分かるから。 回答した子どもの割合が増加した。「全くそう思わ・家に帰ってからお母さんともこれからの自動車工業がどうない」へと変化した子どもたちも,アンケートをあるべきかについて話し合いました。いろいろ話しました基に自動車を選ぶ活動や,映像資料から考える学が,ガソリン車と環境にやさしい車では,やはりこれからを考えた環境にやさしい車をつくっていくべきだと思いま習などの振返りではわかったと自己評価をしていした。 る場面も見られ,授業の様子からも意欲的に学びに向かうことができているとうかがえた。しかし,単元を通じて客観的な資料から読み取った事実を基に考えることが多く,その考えを十分理解でき小学校 学習指導法 26 ていない状態で次の疑問を調べることになった時間が重なり,新たな疑問について調べたいという意欲が低下してしまったことが要因と考えられる。授業の振返り等を適切に利用し,子どもたちの学習状況をしっかり見取り,適切な支援を施すことで習得aと活用aのサイクルを充実したものにする必要がある。 図4-3,図4-4は発展的な探究の場面の設定に関連する質問項目に対する回答である。 図4-3 児童アンケート結果③ 図4-4 児童アンケート結果④ 「学習して学んだことをもとに今,社会で起きていることについて考えるのはたのしい。」という質問に対して,「とてもそう思う」,「かなりそう思う」と肯定的な回答をした子どもの割合は,A校は59%,B校は62%となった。これまでに学習してきたことを生かして考える発展的な探究の場面を初めて設定した学習であったが,多くの子どもたちがその学習をたのしいと感じることができた結果が見られた。基礎的な探究で習得した知識・技能を基に,自らの価値を判断したり意思を決定したりする学習を子どもたちはたのしんで取り組み,その結果考えを深めることができたと推察することができる。 また,「今,社会で起きていることに対しても,

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