001総教C030705H29最終稿(加藤)
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…基礎的な探究 …単元の学習問題 であう つかむ 調べる まとめる (23)岩田一彦『小学校社会科の授業設計』東京書籍 1991.3 pp..5~64 (24)溝口和宏「開かれた価値観形成を目指す歴史教育の理論と方法―価値的知識の成長を図る四象限モデルの検討を通して-」『社会科研究 No.77』全国社会科教育学会 pp..1~12 (25)田本嘉昭 佐長健司「社会科価値観形成教育の批判的検討―状況に埋め込まれた価値判断―」『佐賀大学教育実践研究No.33』 pp..17~30 (26)米田豊 「これからの社会科教育の教科マネジメントの提案」『社会科教育No.694』 明治図書 2017 pp..76~79 (27)文部科学省『国際数学・理科教育動向調査(TIMSS2015)のポイント』 http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2016/12/27/1379931_1_1.pdf 2018.3.2 (28)前掲(18) pp..8~9 (29)文部科学省『小学校学習指導要領解説 算数編』 http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2017/07/25/1387017_4_1_1.pdf 2018.3.2 (30) 前掲(29) p.8 (31) 前掲(29) p.28 (5)地域の人々の生活について,次のことを見学,調査したり年表にまとめたりして調べ,人々の生活の変化や人々の願い,地域の人々の生活の向上に尽くした先人の働きや苦心を考えるようにする。 ウ 地域の発展に尽くした先人の具体的事例 本章では,京都市立小学校2校(以下「A校」「B校」)で行った授業実践について述べる。対象学年はA校第4学年2学級,B校第5学年3学級である。いずれの学校でも社会科・算数科の授業を行った。 第1節 社会科における実践 (1)第4学年の実践から まずはA校における実践である。小学校第4学年の単元「きょう土をひらく 用水のけんせつ~琵琶湖疏水~」の学習における実践である。 本単元における学習指導要領の記述は以下のとおりである。 右上図3-1は,上記の内容を踏まえて作成した単元構想図である。 小学校 学習指導法 12 本単元では自分たちの身の回りにある地域の教材を基に学習を深めていく。地域の人々の生活の向上に尽くした先人の働きや苦心などの思いを,諸資料を基に考えていく。第4学年では,これまでの社会科の学習で現在の自分たちの身の回りの社会的事象について考えてきた。しかし,本単元では過去の事象について考えていかなければならない。また,直接自分たちで見たり聞いたりすることができないことも多々あり,これまでの学習と異なり実感を伴うことが難しい。そのため,4年生という発達段階を踏まえ,時間という視点からこの社会的事象を見る目を養うとともに,少し第3章 探究的な学習の充実を目指して (①)自分たちの地域をよりよくしようとした昔の人々の努力について話し合う。 ①琵琶湖から京都へどのように水が流れているのかを調べる。 ②琵琶湖疏水がどのような川なのかを調べる。 ③琵琶湖疏水について調べたことを基に学習問題をつくる。 琵琶湖疏水はどのようにつくられたのだろう。 て調べる。 ⑪学習問題についてまとめる。 ⑫これからの琵琶湖疏水の在り方について考える。 ④工事の様子につい なぜこのような大変な工事をしてまで琵琶湖疏水をつくったのだろう。 ⑥⑦北垣国道知事の 思いや工事が行われるまでの出来事 について調べる。 ⑨琵琶湖疏水ができたことで京都の町 の変化について調 べる。 図3-1 「きょう土をひらく 用水のけんせつ~琵琶湖疏水~」単元構想図 ア 主体的な学びに向けて <自分事としてとらえる活動> ⑤トンネル工事の様子について調べる。 ⑧田辺朔郎の思いについて調べる。 ⑩第二疏水について調べる。 …発展的な探究

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