F0201 報告586 変化の激しい知識基盤社会を力強く歩んでいくことができる子どもたちの育成を目指す必要がある。そのため,各教科等において探究的な学習の充実が求められている。 探究的な学習の充実を図るため,基礎的な探究と発展的な探究を設定した授業を行った。1時間1時間の学習において習得と活用を図るとともに,単元全体を通じて習得した知識・技能を総合的に活用する場面を,単元に意図的に設定した。さらに,子どもたちが主体的に学びに向かうことができるようにするため,学習対象との距離を縮めるための手立てを講じた。 その結果,子どもたちは学習をたのしいと感じ,主体的に学びに向かおうとする姿が見られ,学習に意欲的に臨むことができた。さらに,発展的な探究の場面では,基礎的な探究の過程で習得してきた知識・技能を適切に活用し,それぞれの学びを深められ,探究的な学習の充実へつなげることができた。 -主体的に問題と向き合い,学びを深める学習- 加藤 俊介(京都市総合教育センター研究課 研究員) 各教科等における探究的な学習の展開(1年次)
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