いずれも利用していないインターネット接携帯音楽プレイスマートフォンタブレットパソコン携帯電話ゲーム機続テレビヤー携帯音楽プレイ携帯電話スマートフォンタブレットパソコンゲーム機ヤー2ちゃんねるなどの掲示版を使う第2節情報モラルに関する現状と情報モラル教育 (1)子どもたちを取り巻く現状 子どもたちを取り巻いている現状について,ICTの利用率から述べる。 図1-4は,小学生のICT機器の利用率を示したものである。 図1-4から,小学生のゲーム機の利用率が60.4%ということがわかる。また,他にも,パソコンやタブレット型端末,スマートフォン,携帯電話,携帯音楽プレイヤーなど,多くの種類を利用していることがわかる。 ゲーム機は,十数年前までは通信して利用するものではなかった。しかし,現在では,通信機能を使うことで,オンライン対戦や,チャットなどの文字での会話機能,見知らぬ相手との対戦結果の勝敗などが表示され,コンピュータとではなく,人を相手にしているという意識で遊べるようになった。それでは,そのような通信が可能であるインターネット接続利用について,小学生の実態はいかがなものだろうか。 図1-5は,小学生のICT機器別のインターネット接続の利用率を示したものである。 (%)35302520151050n=909 n=3441図1-6小学生が利用するインターネットサービス(8)小学校 情報教育 4 102030405060(%) n=479 図1-5から, 小学生のICT 機器別のイン ターネット接 続は,ゲーム 機が30.9%で もっとも高い ことがわかる。また,他 のICT機器で も接続の実態 があることが わかる。 基本的にはどの機器でも,インターネットに接続されていれば,同じような使い方ができると考えてよい。つまり,子どもたちのインターネットの利用は接続機器が多様化していることから,それぞれの機器の特徴以外の用途でも利用されていると考えられる。また,ICT機器は,誰もが使いやすい視点で開発されているため,子どもたちにとっても使い方が簡単で,自由度も高い。ユニバーサルデザイン化されたツールであるため,利用しやすいものとなっているのは当然である。 図1-6は,小学生が利用するインターネットサービスを示したものである。 図1-6からは,動画投稿サイトや,ホームページやブログを見たり使ったりするということが圧倒的に多いことがわかる。そして,SNSの経験があることもわかる。 これらのサービスには,年齢制限やIDの取得など,小学生が簡単に使えないものがある。それは,発達段階を考えたときに,好ましくない表現に出合ったり,不特定多数の見知らぬ人と知りあったりする可能性が高いので,利用を制限する必要があるからである。しかし,小学生が利用している実態があるのは事実であり,保護者も教員もこの現状についてそれぞれ考え,ICT機器の利用について子どもたちに考えさせなければならない。 小学生でも多く利用しているインターネット上で,どのようなことが起こっているだろうか。文部科学省の調査(9)によると以下の点が挙げられている。 一点目は「ネット依存の問題」である。全国で約52万人もの中高生が病的使用傾向にあることがわかっている。便利に使いやすくデザインされているスマートフォン等は,その手軽さから,用途は人それぞれでも,利用の場所・時間などに歯止FacebookやTwitterなどを使うLINEやカカオトークなどを使うYouTubeやニコニコ動画などを使うホームページやブログを見るモバゲーやGREEなどで遊ぶ電子メールを使う(%)706050403020100図1-4小学生が利用するICT機器(6)図1-5 小学生のICT機器別のインターネット接続(7) 60.4 32.6 26.3 20.1 17.1 9.8 2.4 15.8 030.9 29.3 18.2 14.9 4.6 3.6
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