001総教C030705H28最終稿(高橋)
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分図3-22 B校1年生の指導案 図3-23 B校1年生導入時の小学校 情報教育 24 板書 トを使うときに,大切なことは何かを考える。 ○だいきさんは,どうすればよかったでしょうか。・約束を破らなければよかった。 ・課金ボタンを押さなければよかった。 ・早く相談すればよかった。 ・ゲームを一人でやらなければよかった。 ○みなさんは,ルールはわかっているのに,破りたくなったら,どうしますか。 ・お家の人に相談する。・がまんする。 ・やらない。 ・あきらめる。 ・うそはつかない。 ○「このくらいにしておこうと気をつけるために,お家の人と一緒に使うこと」が,1年生のみなさんは,とても大事そうですね。 みなさんはできますか。 6学習のまとめを書く ○ワークシートに,今日の学習でわかったことや考えたことを書いて,発表をしましょう。 ・わからないことはおうちの人に相談する。 ・がまんできないなら使わない。 ・1年生だから,まだ,一人で勝手に使わない方がいい。 ・おうちの人と一緒に使いたい。 図3-22から,導入のあとは動画視聴を6回に分けながら授業を進めたことがわかる。そこで一つ目に導入での情報モラルの関心の持たせ方について,二つ目に中学年対象の教材を1年生にも教材として効果的なものとなるようにした手立てについて,三つ目に指導内容を授業の最後に振り返る手立てについて述べる。 一つ目の,1年生に情報モラルの関心を持たせる手立てについて述べる。 授業導入時に,実態調査の学年のグラフの提示から,自分の事だと感じさせることが学習への関心を引き出すことになっているとA校6年生の実践(p.18)では述べたが,1年生では,グラフの読み取りが難しいので,先生の質問に対して,手を挙げるなどして自分たちの実態を知れるように進める手立てがとられた。 授業のはじまりから「ゲーム機を使っていますか」などの質問をすると,「ゲーム機」という言葉だけで,盛り上がりすぎてしまうことが1年生ではしばしば起こる。そのため,何を学習する時間かということを共有してから,使用の実態について質問するようにしていた。 10*安全のためにルールがあるが,それを守れそうな気分にない時を想起させ,気持ちをゆさぶりたい。*ゲームをしていない児童も考えられるようにする。 *兄や姉が一人で使用している実態も考えられるが,「今はまだ,保護者と一緒に使うことが大切である」ということをおさえる。scene08 8分11秒までを見る。 Scene09 9分38秒までを見る。 ワークシート また,この導入では,「みんなは,情報ってどうやって知るの」と発問に対する子どもたちの反応からは,新たなことが分かった。 図3-23は,B校1年生の導入時の板書である。 図3-23にあるように, フ フォンやタブレット, 動画配信サイトの名前 が次々に出た。「情報」 という言葉の意味もわかっていて,生活の中で,新しい情報をICT機器から知るというこ とも当たり前である状況がみてとれた。あっという間にICT機器を答える子どもたちの様子から,先生方はさらに実態を把握することとなった。 二つ目に,中学年対象の教材を1年生にも教材として効果的なものとなるようにした手立てについて述べる。動画視聴は,中学年や高学年とは違って,教員が止めながら解説したり,適宜,発問したりして,場面の理解をさせながら,少しずつ進められた。また,動画を視聴する前に,「お家の方とどんな約束をしているかよく観ておいてくださいね。」と声をかけることが,約束があったのにだんだん守れなくなってオンラインゲームにのめり込んでいく登場人物の変容からこの授業でねらいとしている,「大人の人と使うことがどうして大切になってくるのか」という視点をもつ手立てになっていた。 このような授業の工夫がなされて視聴した動画教材は,教材の対象学年が中学年であっても,1年生が場面を理解して十分に考えられるものとなっていた。 動画教材が持つ,子どもたちを集中させる威力は大きく,全員が動画にくぎ付けであった。このことから,今ある動画教材をねらいに合わせて使用する効果は大きい。しかし,今回使用した動画教材では,ゲームの課金について触れている場面が最後にあり,保護者に叱られている様子が印象的であったため,1年生にはそのことが強く残ってしまう姿がみられた。先生は「ゲームやインターネットは,保護者と一緒に使うことが大切」ということを終始大切に授業を進めており,子どもたちが叱られる印象ばかりに偏らないように,工夫がされていた。 その一つは板書の中に,大事な気持ちを表すのに色つきの画用紙をハート型にして,大きく提示1年生でも,スマート

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