001総教C030705H28最終稿(高橋)
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15場面の事例(図3-5)を領域・分野のワークシート(図3-4)にあてはめた様子は多様であった。図3-5の「①音楽のCDをコピーして友だちに渡している」では,「情報社会の倫理」と捉えられたり,CDのコピーに関することは著作権の指導で「法の理解と遵守」と捉えられたりしていた。また,①の事例に限らず他の事例も,複数の分野に重なるものがあるが,一つの分野として捉えられていることもあった。 しかし,体験2のねらいは情報モラル教育の2領域5分野を正確に把握し,事例の分類について正解を知ることが目的ではない。15場面の事例を情報モラル教育の領域と分野に当てはめて考える活動を通して,情報モラル教育の全体像を捉え,子どもたちの様子から情報モラル教育の視点が,共有できればよいと考えた。 こうした,校内研修を始めるにあたって実施した体験活動では,疑似体験の楽しさを感じてもらえたり,この後の教材選択の活動時に「これは,どの領域・分野になるのだろうか。」と意識されたりする様子がみられたことから,授業の中に疑似体験を取り入れるよさや,授業を考えるときに,情報モラル教育の領域と分野を意識することにつながったと考えている。 図3-5 情報モラル校内研修「体験2」子どもたちの身近にありそうな15場面の事例シート 第2節 各校におけるSTPDサイクルの具体 本節では,各校での校内研修会と授業の様子について,A校からは第6学年を中心に,B校からは特徴的な事例が見られた学年の実践について述べる。 (1)A校「校内研修会」 <STPD実践の具体>児童の実態把握(See)から分析して課題を考える(Think)活動 児童実態調査を各自で読み取り,気になることを書き出した付箋を基に,子どもたちの課題を考えていく活動をする。 図3-6は,6年生の教員の様子である。 図3-6のように,高学年で集まって,実態把握や分析を進めた。一人5〜8枚出たところで,学年で話し合いを始めた。児童実態調 査(p.10表2-1)の18項目の結果から,スマートフォンの利用率が高いことや,インターネット上のアニメや音楽を視聴することに対しての著作権についての意識の低さ,アプリやソフトのダウン図3-6 付箋に書き出す様子 小学校 情報教育 13

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