001総教C030705H28最終稿(高橋)
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(16)文部科学省中央教育審議会「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について〜学び合い,高め合う教員育成コミュニティの構築に向けて〜(答申)」2015.12.21 p .9,p.12 http://www.mext.go.jp/component/b_menu/shingi/toushin/__icsFiles/afieldfile/2016/01/13/1365896_01.pdf 2017.3.3準備した資料をどのように使ったかについては,第3章で後述する。 「情報モラル校内研修会」では,情報モラル教育の視点で実態把握ができるように「See」と,分析したり課題を見つけたりする話し合い「Think」の充実が特に重要と考えた。そこで,はじめに入れた二つの体験が「See」で,どのような効果を発揮するのか,また,分析や課題の際に使用する思考ツールが,「Think」の場面で,有用に活用されているかの検証と,情報モラル研修が教員にとってどうだったか,授業に役立ったかを検証する。 前章で提示した,情報モラル教育を充実させるための校内研修について,具体的な手法や,体験を取り入れた意義,また,各校の研究実践の様子から,教員がどのように授業を考え,どんな授業を行ったのか,子どもたちはどのように考えたのかについて報告する。 第1節 校内研修から授業実践へつなぐSTPDサイクルの実際 (1)実践の全体像 STPDサイクルの理論については,第2章で述べた通りだが,ここでは,本研究の全体構造について述べる。 図3-1(右上)は本研究実践「情報モラル校内研修および授業実践」の全体像について示したものである。 図3-1にある校内研修は,校内研修会の時間を使って,情報モラル校内研修会と位置付けて実施した。各校の情報教育主任の先生方の進行の下,一回の情報モラル校内研修会として実施した。授業については,研修後,各校によって行事との兼ね合いを考えて,それぞれの学年ごとに実践してもらった。 第3章 情報モラル校内研修と授業の実践 (2)研修会を始めるにあたって実施した体験校内研修を始めるにあたって,みんなで共有してもらう内容として,情報モラル教育の全体像を捉え,情報モラル教育の視点を知るために,二つの体験を取り入れた。 次頁図3-2は,情報モラル校内研修会での一つ目の体験活動について示したもので,「白ヤギさんと黒ヤギさんのメール交換」という情報モラル教材を教員研修向けにして用いたものである。 図3-1 情報モラル校内研修および授業実践の全体像 小学校 情報教育 11 活動

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