16 トゲーム」の特徴比較 パスアンド シュートゲーム 片手で操作が可能なボール ドッジボール 0号球 縦 約20m コート 横 フリー 時間 前半5分,後半5分 人数 三人 ゴール 半径1.5mの円の中心に児童机を置き,その上に的となる段ボール箱を一つ置く。 当たれば1点 得点 倒せば3点 勝敗 制限時間内の得点 攻守 入り交じらない 主に,自チームの最楽しさ 遊び の 要素 高得点を目指しながら得点を競い合い,相手チームに勝つことを目指す競争 ム 学習過程 ルールやゲームの進め方に慣れながら,ステージ① 今ある力でゲームを楽しむ 勝つために,パスやシュートの仕方を工ステージ② 夫して,味方を励ます声掛けをしながらゲームを楽しむ ハンドシュートゲーム 片手で操作が可能なドッジボール 0号球 縦 約20m 横 フリー 前半5分,後半5分 三人対三人 半径1.5mの円の中心に児童机を置き,その上に的となる段ボール箱を二つ置く。 一つ倒せば1点 二つ倒せば3点 制限時間内の得点 入り交じる 主に,相手チームと得点を競い合い,相手チームに勝つことを目指す競争 ・スタートラインから三人でパスをつないで得点を競い合う。 ・時間は5分間 ・的に当たれば1点。的を倒せば3点。 ・得点が入れば,スタートラインまで戻り,またパスをつないで得点を目指す。 ・円の中には入らない。 ・円の中に入らなければどこからシュートしても構わない。 図3-1 パスアンドシュートゲーム 小学校 体育科教育 12 まず,ルールやゲームの進め方に慣れながら,今ある力でゲームを楽しむ段階がステージ①である。ゲームを進めながら,準備や後片づけの仕方がわかったり,ルールを理解したりすることができる。また,ルールに慣れていくと,児童の中から,「勝ちたい!」「どうやったら点数をたくさん入れることができるのだろう」といった思いがあふれてくる。そうなれば,勝利のために,作戦を立てながら攻防を楽しむステージ②へつながっていくと考えている。パスアンドシュートゲームもハンドシュートゲームも,ほぼ同じ学習過程を想定している。 <授業の実際 パスアンドシュートゲーム> 単元の初め,準備や後片付けの仕方,ルールの説明を詳しく行った。児童からは,パスアンドシュートゲームという聞きなれないゲームに興味を示している様子がうかがえた。第一時に教師から児童に対して行った,主なルール説明は以下の通りである。また,図3-1は,パスアンドシュートゲームにおける学習の場である。ステージ①では,まず,今ある力で楽しむことを第一に考えた。ルー トをしたりすることを確かめながら得点を重ねている様子であった。また,ボール操作が苦手な児童は,味方がいるところへパスできなかったり,ボールをしっかり受けることができなかったりする現状であった。チームの姿として特に目立った姿が,シュート場面で,シュートが一回で決まらず,的を外したボールをみんなで取りに行くという姿である。シュートのカバーに対する意識が薄学習の場 ルもまだ十分に理解できていない段階であるので,ゲームを楽しみながら,ルールを理解することが大切である。ステージ①の段階での児童は,パスをしたり,パスを受けたり,シュー たのちに,攻守が入り交じるハンドシュートゲームを計画した。教師としては単元に系統性を持たせて指導をするが,児童としては,「ハンドシュートゲームのためのパスアンドシュートゲーム」ではなく,一つ一つのゲームの楽しさを十分に味わうことを大切にした。表3-2はパスアンドシュートゲームとハンドシュートゲームの特徴を比較したものである。 表3-2 「パスアンドシュートゲーム」と「ハンドシュー表3-3は,パスアンドシュートゲームとハンドシュートゲームにおける学習過程である。 表3-3 パスアンドシュートゲーム及びハンドシュートゲー
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