G0602 報告581 昨年度,本市児童の体力,運動能力・運動意識実態を明らかにしながら,体力低下の原因について考察し,「運動遊びを学校生活に取り入れる体力向上モデル」を基に,運動の生活化・日常化についての取組を実施した。その結果,外遊びを意欲的に実践する児童が増加し,体力の向上がみられた。 今年度は,昨年度の研究を継続しながら,生活化では,低学年に焦点を当て,発達段階を踏まえながら遊びの要素を取り入れた授業を行った。児童の励みとなるような教師の関わりやルールや場の工夫を行うことによって,遊びと学びとの関係について考察した。日常化では,運動遊びが身近なものとなるような取組や児童の遊びたい欲求を高める取組について,事例を挙げながら考えた。 その結果,体を動かしながら,夢中に遊ぶことのできる授業を実践することで,多くの児童が,運動の楽しさを実感することができた。また,運動遊びを楽しむことが,児童の技能の高まりや,児童の社会性や主体性の育成につながることがわかった。 3 西田 鉄平(京都市総合教育センター研究課 研究員) -低学年における遊びの中の学びを探る- 運動遊びを学校生活に取り入れる体力向上モデルの実践 (2年次)
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