001総教C030705H28最終稿(中町)
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図4-1 調査結果[主体的な学習についての気持ちや考え] や,自らの学習方法について改善しようとする意識など,自ら課題を発見し,主体的に学習に向かう意識が実践後に高まっていることがわかる。④からは,教師が決めた課題に取り組む方が好きだと答えた子どもが減少していることから,自ら課題を設定する学習に魅力を感じる子どもが少し増えたことがわかる。上記以外のすべての質問項目で,学習に対する気持ちや考えについて肯定的に回答した子どもの割合が増加した。 図4-2は,学習課題について考えたり,自分の考えをまとめたりするときに意識していることについての調査結果である。 図4-2 調査結果[考えるとき意識していること] 図4-2①②③からは,学習過程で思考するとき,筋道を立てて考えること,多角的な視点から考えること,複数の情報や内容を組み合わせて考えることについて意識する子どもが,実践後に増えていることがわかる。④からは,学習を終えた後,学習したことについて振り返って考える子どもが増えていることがわかる。上記以外のすべての質問項目で,学習について意識していることについて肯定的に回答した子どもの割合が増加した。 右上図4-3は,教科書や学習参考書以外の本を使った学習についての調査結果である。図4-3①か らは,実践前後で,教科書や学習参考書以外の本を活用して学習する子どもが増えていることがわかる。②③からは,複数の本を活用し,更に詳しく調べたり,比べて学習したりする子どもが増えていることもわかる。④からは,考えを裏付けるために本を活用している子どもが増えていることもわかる。 図4-4は,学校図書館での学習についての調査結果である。 図4-3 調査結果[本を使った学習] 図4-4 調査結果[学校図書館での学習について] 図4-4①②③では,本のタイトルや友達が使っている本から学習のヒントを得,学校図書館で課題を発見できたと答える子どもが増えていることがわかる。これらは,本棚に本が並び,大きい机に向かい合って座る,学校図書館という場の特性が活かされたと考えられる。④からは,学校司書との会話で学習のヒントを得たと考えている子どもが増えていることもわかる。しかしながら,学校司書からヒントを得たと答えた子どもの割合は全体的に少ない。このような結果となった要因の一つとして,学校司書が常勤でなく,すべての授業に関わることができなかった点が考えられる。 次に示すのは「自分(たち)の疑問や課題について調べ,考えたり発表したりする授業について,あなたはどう思いますか。」の質問項目に対する記中学校 図書館教育 25

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