[第三次とりまとめ] ([第二次とりまとめ]の内容に加えて),価値志向 的な感覚とは,人間にとって極めて重要な価値である 人権が守られていることを肯定し,侵害されているこ この人権感覚が健全に働く時,自他の人権が尊重され 人権の意義・内容やその重要性について児童生徒が理解できるようにするとともに,その発達段階に応じて,上記のような人権感覚が身に付くよ(3) 人権教育及び人権啓発に関する法律(第2条) 2000.12.6 http://law.e-gov.go.jp/htmldata/H12/H12HO147.html 2016.3.4 (4) 「人権擁護推進審議会答申」1999.7.29 http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/jinken/06082102/016/008.htm 2016.3.4 (5) 外務省「世界人権宣言」(和訳) 前文 1948.12.10 http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/udhr/1b_001.htm (6) 文部科学省「人権教育のための国連10年」に関する国内行動計画 1997.7.4 http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/024/report/04062501/006/006.htm 2016.3.4 (7) 法務省「人権教育・啓発に関する基本計画」2002.3.15 (2011.4.1 一部変更) http://www.moj.go.jp/content/000073061.pdf 2016.3.4 (8) 前掲(7) p.4 (9) 前掲(7) p.4 (10) 前掲(7) p.7 (11) 文部科学省 人権教育の指導方法等の在り方に関する調査研究会議「人権教育の指導方法等の在り方について[第一次とりまとめ]2004.6 http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/024/report/04062501.htm 2016.3.4 (12) 文部科学省 人権教育の指導方法等の在り方に関する調査研究会議「人権教育の指導方法等の在り方について[第二次とりまとめ]2006.1 http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/024/report/06012408.htm 2016.3.4 (13) 文部科学省 人権教育の指導方法等の在り方に関する調査研究会議「人権教育の指導方法等の在り方について[第三次とりまとめ]2008.3 http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/024/report/08041404.htm 2016.3.4 (14) 前掲(12) p.9 (15) 前掲(12) p.9 <技能的側面>という二つの側面からなる資質・能力の育成が特に深く関わるものとされている。この<価値的・態度的側面><技能的側面>からなる資質・能力は,各教科及び道徳,総合的な学習の時間だけでなく,特別活動や休み時間における教師や友だちとの関わりなど,学校生活の全ての活動によって身に付けていくものである。そして,そのためには,人権教育が行われる学校及び学級が,児童生徒が自らの大切さとともに,他の人の大切さを実感できるような環境であることが重要なのである。 (16) 文部科学省 人権教育の指導方法等の在り方に関する調査研究会議「人権教育の指導方法等の在り方について[第二次とりまとめ](概要版)2006.1 http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/024/report/06012408/002.pdf 2016.3.4 (17) 前掲(12) p.8 (1) 人権感覚とは [とりまとめ]では,人権感覚について,以下のように説明されている。 め]では,人権感覚について,以下のような説明が加えられている。 第2章 人権感覚の育成を目指した人権教育 第1節 人権感覚を育成するために [第一次とりまとめ] 人権問題を直感的にとらえる感性及び人権への配慮が態度や行動に現れるような感覚 (18) [第二次とりまとめ] 人権の価値やその重要性にかんがみ,人権が擁護され,実現されている状態を感知して,これを望ましい ものと感じ,反対に,これが侵害されている状態を感 知して,それを許せないとするような,価値志向的な 感覚 (19) とを否定するという意味において,まさに価値を志向し,価値に向かおうとする感覚 (20) 更に,[第二次とりまとめ],[第三次とりまとていることの「妥当性」を肯定し,逆にそれが侵害されることの「問題性」を認識して,人権侵害を解決せずにはいられないとする,いわゆる人権意識が芽生えてくる。つまり,価値志向的な人権感覚が知的認識とも結びついて,問題状況を変えようとする人権意識又は意欲や態度になり,自分の人権と共に他者の人権を守るような実践行動に連なる。 (21) 人権教育 6
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