001総教C030705H27最終稿(景山)
7/32

表1-1 本市LD等通級指導教室の指導の状況 自校通級 児童数 指導時間 巡回校数 児童数 指導時間 全教室 7.2 10.8 LD等のみ 7.5 10.8 併用校 6.2 10.7 全教室(n=51),LD等のみ(n=42),併用校(n=9) ※他校通級は,2校で2名(週1時間)実施 ※巡回による指導は,42校中36校で実施(実施率85.7%) 図1-5 連携の重要性に関する意識 級の実施児童数は少ない。そのため,自校通級と巡回による指導に分けて,指導児童数や指導時間数をまとめた。 自校通級は,一週当たり平均7.2名の児童に対し平均10.8時間の指導を行っており,一人当たり週1~2時間の指導時数であった。一方,巡回による指導は,平均3.2名の児童に対し平均3.8時間の指導を行っており,一人当たり週1時間の指導時数であった。 また,巡回による指導の実施率85.7%であり,平均1.5校の巡回校を担当し,通級エリア校の教室数は設置校を含め約2~3教室となる。そして,通級エリア校としては,一週当たり約11名の児童に対し約15時間の指導をしている。 平成27年度本市実態調査は,5月1日現在での状況である。今年度,新設校が14教室増えたことや通級エリア校が再編されたことなどを考慮すると,年度が経過する中で指導児童数や指導時間数,巡回校数が増加していくことが予想される。 ③連携の現状 このような状況の中,担当者は通級エリア校における通級による指導を行う上で,連携に関してどのような意識をもって進めているのだろうか。図1-5は,設問「連携は重要である」という連携の重要性に関する調査結果である。 図1-5からは,担当者は,設置校,巡回校とも巡回による指導 1.5 3.2 3.8 図1-6 連携の効率化に関する意識 図1-6からは,「とてもそう思う」「そう思う」と,連携の効率化に関して肯定的に回答した割合は設置校で88.3%であるのに対して巡回校で72.2%と,16.1ポイントの差がある。このことから,担当者は,設置校での連携においては概ね効率的な連携が進められていると感じている。その一方で,巡回校との連携においては,設置校での連携に比べ効率的に進めにくい現状があると担当者は認識していると考えられる。 図1-7 連携方法の明確化に関する意識 小学校 特別支援教育 5 に「とてもそう思う」「そう思う」と肯定的な回答で占めていることがわかる。つまり,担当者は,設置校,巡回校ともに連携は重要ととらえている。 では,実際の連携についてはどうだろうか。図1-6は,設問「効率的な連携が図れている」という連携の効率化に関する調査結果である。 ここで,巡回校との連携の効率化に否定的な回答をした担当者が,連携に関する課題について自由記述欄に回答した内容をみる。自由記述では,「学級担任との連携を図る十分な時間を確保すること」「校内委員会(個別ケース会)の日程調整をすること」について多くの記述が挙がっていた。これは,物理的な環境要因や事前の日程調整の脆弱さが影響していると推測することができる。 また図1-7は,設問「連携の仕方が明確になっている」という連携を進める上での窓口役や内容,年間の流れといった連携方法の明確化に関する調査結果である。

元のページ  ../index.html#7

このブックを見る