001総教C030705H27最終稿(景山)
1/32

LD等通級指導教室の『運営』&『活用』ガイドの構築(2年次) I0110 報告576 本研究は,「LD等通級指導教室の『運営』&『活用』ガイド」の作成を目指し,専門性を担保したLD等通級指導教室の運営に関する研究である。 昨年度は,筆者が作成した年間運営計画及び通級による指導への道筋の試案に基づき,担当者による読字・書字のつまずき把握と指導・評価の実践を行った。その結果,児童の読字・書字のつまずきの早期発見・早期支援に加え,児童の実態把握や指導・支援の検討といった校内支援の中心的な存在として,担当者が機能的な役割を果たしていたことが認められた。 今年度は,通級エリア校における連携の在り方に着目して研究を行った。具体的には,通級エリア校における連携計画を策定し,通級による指導の効果を高めるための日常的な連携と定期的な連携を図りながら,通級による指導を進めた。 その結果,担当者を含めた通級エリア校の教員がLD等通級指導教室の『運営』と『活用』に参画し,計画性と柔軟性のある定期的な連携を進めることが,継続性のある日常的な連携を意識的かつ組織的に進めることになると示された。そして,本研究を通して,相互推進型の協働的な連携を進めることが,通級エリア校における効率的な連携の在り方であることがみえてきた。 -担当者による通級エリア校における効率的な連携の在り方- 景山 功一(京都市総合教育センター研究課 研究員)

元のページ  ../index.html#1

このブックを見る