106 ③「~できることが夢」の段階での目標は,①および②の目標を達成した結果,統合的にその能力を駆使している自分を思い描けることが必要である。 (30) 中学校 英語科教育 14 (16) 和泉伸一『フォーカス・オン・フォームとCLILの英語授業』株式会社アルク 2016 p.181 (17) 前掲(16) p. (18) 前掲(16) p. (19) 金谷憲 他『英語運用力が伸びる5ラウンドシステムの英語授業』大修館書店 2017 p.16 (20) 前掲(19)p. (21) 前掲(2)p.6 (22) 前掲 (2) p.26 (23) 前掲 (2) pp. 22-26 (24) 前掲 (2) p.25 (25) 前掲 (2) p.26 (26) 横浜国立大学教育人間科学部附属横浜中学校 編『思考力・判断力・表現力を育成する指導と評価Ⅴ「見通す・振り返る」学習活動を重視した授業事例集』学事出版 2015 pp..116-123 (27) 文部科学省『学士課程教育の再構築に向けて 用語解説』 http://www.mext.go.jp/component/b_menu/shingi/toushin/__icsFiles/afieldfile/2008/12/26/1217067_002.pdf 2008 p.3 2019.3.1 (28) 清田洋一『英語学習ポートフォリオの理論と実践』株式会社くろしお出版 2017 p.10 (29) 佐藤真 編『各教科での「見通し・振り返り」学習活動の充実―その方策と実践―』教育開発研究所 2010 p.180 (30) 前掲(29) p.180 第3章 研究の実践 本章では,第2章で述べた研究構想をもとに,A中学校第2学年,B中学校第1学年において行英語使用者としての自分の将来像を一番上の欄に書くことで,「英語を使ってどんなことができるようになりたいか」という目標を明確にし,その目標達成に向かって,学年ごと,学期,単元,一時間の授業を通して英語を用いて何ができるようになることが目標なのかを確認する。さらに学習に取り組んだ後,「実際に活用できるようになったのか」という観点からその学習の自己評価を行い,到達目標に対しての今の自分の現在地を確認する。この過程を通じ,生徒は自身の学習プロセスを把握し,さらに,目標達成に向けて逆向き設計の中での毎時間の授業の意味をよりよく理解した上で,学習に向かうことができるのではないだろうか。このように,生徒にとって普段の英語学習が,英語使用者としての未来の自分の姿につながると実感できる状況を教室の中に作り出すことが必要だと考える。 このように,長期にわたる見通しを生徒自身がもち,スモールステップによる段階的,かつ明確な目標を達成していくことが大事だと考え,次に述べるCAN-DOリストとともにポートフォリオに組み入れることとする。 文部科学省は英語の実践的な技能を各学校での到達目標として示したCAN-DOリストの活用を促進しており,各校において生徒の実態に即したリストが作成されている。ただし,その目的においては,教師が指導と評価に活用することを重視するという側面に比べて,学習者自身が自分の学習の目標を見通し,成果を振り返って自己評価するツールとしての側面はあまり前面に出ていないように思われる。 そこで,生徒自身が自己の学びを客観的にとらえることができるように,CAN-DOリストを掲載したポートフォリオを作成する。 図2-9は,実践協力校の第2学年のCAN-DOリストをもとに作成した第2学期用の学習記録ポートフォリオである。 図2-9 CAN-DOリストを活用した学習記録ポートフォリオ
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