001総教C030705H30西村最終稿
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G0402 報告596 平成27年の中央審議会の「新しい学習指導要領等が目指す姿」の中で,主体的に判断できる力や自分の考えを根拠とともに明確に説明する力等の論理的に考え,表現していく力の育成を目指すことが示された。このような力は,これから変化の激しい予測困難な社会の到来を見据え,子どもたちに身に付けさせたい生きる力の1つである。 そこで,論理的思考力が基盤となる科学的な思考力・判断力・表現力等に着目し,その育成のために,理科の問題解決の学習活動において,指導者の働きかけの在り方や学んだことを適用させる場面の設定,そして,根拠に基づいて考え表現する学習構築について研究を進め,本研究テーマに迫った。 研究を通して,指導者の効果的な問いかけや授業展開により,事実や証拠に基づいて,子どもが思考,判断しようとする姿や,適用する場面において学んだことを活用しながら問題を解決しようとする姿が見られるようになった。 これらの結果,子どもの科学的な思考力・判断力・表現力等の育成につながったと考える。 145 西村 哲哉(京都市総合教育センター研究課 研究員) -問題解決に向かう学習活動の在り方- 科学的な思考力・判断力・表現力等の育成を目指して(1年次)

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