図3-8 学級わくわく大作戦の流れ(児童提示用) それを見ながら児童は「そんなことできるの」GAKKYU 「楽しみ」ととてもやる気に満ちた表情だった。 48 GAKKYU B校は,4年生であることから,来年度の委員GAKKYU 取りより,学習中の発言に偏りが見られたり,周りに流される児童がいたりする傾向にあることが課題であることが分かった。 図3-7は,学級や児童の実態から,学級経営方針を鑑みて設定したB校の「学級わくわく大作戦」の目標設定用紙である。 図3-7 目標設定シート B校 会活動に向けて,いろいろな集団の中で活動する機会をつくって自信をつけさせたいという学年の思いがあった。そのため,集会活動を学年で行い,教職員の方々を招待することにした。集会活動の内容については,身体を動かして行うものよりも,物をつくったり,室内でゲームをしたりすることが好きな児童が多い実態から,グループに分かれお店を出すことができるものとした。また,お店にすることで,相手がどうすれば喜んでくれるかという視点で考えて行動できると考えた。表3-2は,B校の「わくわく大作戦」の計画である。 表3-2 計画シート B校 表3-2のように,自分で決め責任を果たす場として,学級での役割と学年での役割をつくり,いろいろな児童と話し合いながら責任を果たしていく機会とした。そうすることが,来年度の委員会活動に向けての自信となるだけではなく,自分の思いを伝えるだけではうまくいかない経験をし,相手の気持ちを考えながら行動できるようになると考えたためである。 進んで学び,生き生きと たくましく, 共に生きる子の育成 一致団結~協力・友情・挑戦~ 思いやり・笑顔いっぱい・成長 ~高め合い楽しく学ぶ~ 学校教育目標 学年目標 学級目標 小学校 特別活動 12 第2節 児童の活動中 計画シート内の児童の活動の流れに沿って,実践の内容を述べていく。また,実践の中で研究協力員がどのように3つの視点を意識しながら取り組んでいたかも合わせて述べていく。 (1)問題の発見・確認 児童が「学級わくわく大作戦」に出合う際は,児童の「わくわく」する気持ちを引き出すことがその後のやる気に直結すると考え,導入を工夫した。両校共に児童の実態を鑑み,教員側からある適度具体的に集会活動の内容を提示した。そして,活動のめあてや全体計画,話合い活動の進め方などを伝え,児童がイメージできるようパワーポイントを用い示した。図3-8は,その際に計画を示したものである。 その後,このフェスティバルを成功させるためにどんなことをがんばっていけばよいかを全員で話し合い,それを基に個人のめあてを設定した。 図3-9は,その際利用した個々のめあてを書き,活動日ごとに振り返ることができるチェックシートである。 下のチェックシートは,新たなシートを上に重ねて貼っていくことができるようにし,自分の変化が分かるようにした。目標の内容によってはその時の活動にそぐわないものもあるので,その際はどちらかだけをチェックしていくこととした。 自己評価の際には,特にがんばったことや次に向けてがんばることを書いていく。そうすることで,次の活動に向けてさらにめあてを意識することが
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