001総教C030705H30河合最終稿
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学びへ向かう力を育てる国語科の授業・評価を目指して(2年次) G0103 報告595 生徒自ら考えようとし,学び続けるためには,学習活動を通して何を学んだのか生徒自身が実感することが不可欠である。このような学びの自覚を得るためには,生徒自身が自分の学びを振り返ることが必要であり,その振り返りが自己評価として機能していることが重要であると考えた。自己評価としての振り返りを行うことで,生徒自身が学びの自覚を得ることができ,次も考えようという意欲につながる。また,生徒の自己評価は教師が生徒の学びを振り返る際にも有益な情報をもたらし,指導改善へとつなげていくことができる。 昨年度は,自分の変容を自覚するという意味での自己評価について研究を進めたが,今年度は目標に対する自己評価について焦点を当てた。目標に対する自己評価として,①学習の内容を確認する②自分の「問い」を意識するという二点を中心に考えた。その結果,自己評価の場面で新たな気付きを得て意欲へとつなげていく姿や,教師が授業づくり・指導改善に生かしていく視点も見えてきた。 生徒の自己評価シートから見えてきたことを基に,自己評価の在り方を提案した。また,生徒の自己評価と評価の観点「主体的に学習に取り組む態度」のつながりについても記した。 123 -生徒による自己評価を生徒の意欲向上・教師の指導改善に生かす- 河合 ゆみ(京都市総合教育センター研究課 研究員)

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