001総教CR030517R1研究論文(田中)
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G1101 報告 602 Key Words:キャリア・パスポート,自己理解,学びをつなぐ,振り返り,キャリア・カウンセリング 予測困難で先を見通しづらい現代において,キャリア教育の必要性が高まりをみせている。令和3年度より全面実施となる中学校学習指導要領においても,「一人一人のキャリア形成と自己実現」として,キャリア教育が明確に位置づけられている。それに先行して,令和2年度より全国で導入される教材がキャリア・パスポートである。そこで,中学校におけるキャリア・パスポートの効果的な活用について研究・実践を行った。 キャリア教育を進める上で,自己理解に注目した。キャリア・パスポートを活用し,自己理解に立脚した目標を設定し,振り返りを行うことで,さらに自己理解を深め,次に向けて学ぶ意欲が向上すると考えた。 その手だてとして,振り返りシートとキャリア・カウンセリングシートを活用し,生徒の自己理解が深まる機会を引き出せるようにした。 実践を通して,記述内容の変化および生徒対象のアンケートから,自己理解の深まりがみられ,学ぶ意欲の向上につながることが示唆された。119 -自己理解の深まり,学ぶ意欲の向上を目指して- 田中 淳一(京都市総合教育センター研究課 研究員) 中学校におけるキャリア・パスポートの 効果的な活用に関する研究

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