001総教CR030517R1研究論文(大嶋)
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自分の成長したことについて忘れられない!残しておきたい!!(思い出・出来事・出会い) お家の人から 図2-2 キャリア・パスポート 5年 学年はじめ ○今の私について考えよう!! とくいなこと・すきなこと 4年生でがんばっていたこと しょう来の夢(やってみたいこと・やってみたい仕事・こんな人になりたい) ○この1年間でがんばりたいこと,チャレンジしたいこと 先生から おうちの人から こんな 自分に なるぞ! ○なりたい自分にどれだけ近づけたか,ふりかえりましょう!! なりたい自分に向けて どんなことをがんばってきたか書きましょう! そのために することは 先生から 今,大切にしていること・もの 自分のよいところ 色をぬりましょう。 達成度 図2-2はキャリア・パスポートのはじめである。 図2-3は学年末で行うキャリア・パスポートおわりである。 図2-3 キャリア・パスポート 5年 学年おわり キャリア・パスポートの実践については,特別活動の学級活動(3)アの活動の時間を活用する。学(13) (3)一人一人のキャリア形成と自己実現 ア 現在や将来に希望や目標をもって生きる意欲や態度 学級や学校での生活づくりに主体的に関わり,自己を の形成 生かそうとするとともに,希望や目標をもち,その実現に向けて日常の生活をよりよくしようとすること 小学校 キャリア教育 5 級活動(3)の内容について以下のように示されている。(12) 具体的には,学級活動(3)の1時間の学習過程を課題の把握(つかむ)②可能性への気付き(原因の追究)(さぐる)③解決方法等の話合い(見つける)④個人目標の意思決定(決める)として示している。そのプロセスを基にキャリア・パスポートの学習の過程については,以下の通りである。①課題の把握(つかむ) 将来と今のつながりや学習する意義などについての課題やキャリア・パスポートを書く意義について考え課題をつかむ。 ②可能性への気付き(原因の追究)(さぐる) キャリア・パスポートを書くにあたって,これまでの自分を振り返る。また,「なりたい自分」について自分の願いをもち,よさや可能性をさぐり,記入していく。 ③解決方法等の話合い(見つける) キャリア・パスポートをもとに「なりたい自分」を追求するためにできることなどを出し合って見つける。友だちとの交流によって,自分のよさについて考えられるようにする。 ④個人目標の意思決定(決める) 友だちのアドバイスをもとに,なりたい自分になるために,自分に合った具体的な個人目標(内容や方法など)を決め,実行への強い決意をもつ。 4つの段階の学習過程を重視し,児童のよさを認め合ったり,話し合ったりして,個々の考えや可能性を広げ,意思決定のもと強い決意をもって実践できるようにすることが大切である。 キャリア・パスポートでは学んだことや自分の成長を記録し,自己を見つめることで,将来の夢や目標を見つけて,それを叶えるための計画を立て,それに向かって進んでいく力を育成することを目指すのである。 (3)成長ノートの具体 キャリア教育は学校全体を通して行うこととされているが,キャリア・パスポートはじめとおわ105 5年生 はじめ 〔名前 〕 5年生 おわり 〔名前 〕

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