001総教CR030517R1研究論文(大嶋)
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G1101 報告601 key Words:キャリア・パスポート,成長ノート,自己理解能力,自己肯定感,肯定的な言葉がけ 様々な調査から,日本の子どもたちの「自己肯定感」は諸外国と比べて低いという結果が示されている。子どもの「自己肯定感」が低く,自分に対して自信がないままでは,変化の激しいこれから社会で,変化に対応して生きていくのに必要な資質・能力を十分獲得できないだろうと考えられる。子どもたちが主体的に自信をもって行動し,よりよい社会の担い手となるために,キャリア教育を要とし,必要な資質・能力を培うことが必要である。 キャリア・パスポート(本市では,生き方探究パスポート)を使った活動は,学年初めと終わりに特別活動等の時間で行うことが考えられるが,これだけでは不十分であると考え,活動の間をつなぐ取組として「成長ノート」を使った活動を考えた。 このノートの特長は,子どもたちが自信をもって次の行動に対する意欲を喚起するために短期的な振り返りと次の見通しをもつこと,友だちや教師などから肯定的な言葉がけを記載できるようにしていることである。 このような取組を積み重ねることで,自分のよさを改めて発見するなど,望ましい自己理解をすることができ,子どもたちの「自己肯定感」を高めることにつながった。 99 -自己理解を深め,自己肯定感を高めるために- 大嶋 慧(京都市総合教育センター研究課 研究員) キャリア・パスポートの効果的な活用を目指して

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