重要である やや重要である 重要である やや重要である 表2-3 食生活で意識すべきことについて あまり重要ではない 重要ではない あまり重要ではない 重要ではない わからない わからない よく出来ている 日常的に行っている 識が必要である。栄養バランスを良くするためにはどうすれば良いか,具体的に考えることができず,重要だと思ってはいるが行動に結び付いていないということも考えられるのではないだろうか。 (2)教職員アンケート 学校全体で取り組む食育を推進するためには,全教職員が食育の重要性を理解し,意識的に取り組んでいかなければならないと考える。そこで,本市教職員が食育に対してどのような考えや意識をもっているかを把握すべく,教職員を対象としたアンケートを実施した(以下,教職員事前アンケート)。調査対象は研究協力校に勤務する教職員,本市採用10年目及び2年目教員研修会に参加した教員とし,調査実施期間は令和元年7月21日~令和元年9月17日,調査実施人数は177人であった。 表2-4は食に関する取組の現状についての設問に1.1 2.0 2.0 1.6 1.3 対する回答である。 表2-4 食に関する取組の現状について 2.3 3.0 3.0 7.3 2.5 3.0 7.9 「昼食時間やその他の時間(授業以外)に生徒へ『食』に関する話をしたり,声かけをしたりしていますか」という設問では,「よく出来ている」と「大体出来ている」と回答した割合を合わせると46.8%になった。約半数の教職員が授業以外の時間に生徒と関わる際に,食に関することを意識していないということが読み取れる。また,「勤務している学校で『食』に関する学校全体での取組を行っていますか」という設問では,「日常的に行っている」と回答した割合は7.9%,「期間限定で行っている」と回答した割合は20.9%であった。 第1章第1節(3)(p.2)で述べたが,食育は継続して行う事が必要である。しかし,日常的に行っていると感じている教職員は10%にも届かず,食育が積極的に推進されているわけではないことが読み取れる。期間限定でも食育に取り組むことは大切であるが,日常生活とうまく結びつかず,あまり出来ていない 大体出来ている 期間限定で行っている あまり行っていない 出来ていない わからない 行っていない わからない 83 2.0 栄養バランスを考えて食べる 2.7 0.9 2.0 6.2 2.9 9.1 1.6 6.3 2.5 1.3 1.1 栄養バランスを考えて食べる 5.3 1.5 10.0 1.9 7.4 1.7 4.7 1.7 39.5 46.3 20.9 47.5 6.2 0.6 16.4 7.3 【A校】日ごろの食生活で気を付けること(%) 野菜を食べる 18.9 77.1 61.3 32.0 身体の成長を考えて食べる 60.7 28.2 好きなものを食べる 45.3 42.4 三食規則正しく食べる 66.3 23.7 【B校】日ごろの食生活で気を付けること(%) 野菜を食べる 18.2 77.1 64.4 25.8 身体の成長を考えて食べる 55.1 30.1 好きなものを食べる 50.0 38.3 三食規則正しく食べる 73.5 17.2 るのではないだろうか。 このような生徒の様子から,栄養バランスや規則正しい食習慣についての理解や重要性を感じてはいるものの,行動に移すことができていない生徒がいることが考えられる。その理由として考えられることの一つ目は,これまでの生活経験上,表2-3の項目について,一般論として重要なことは理解しているが,自分事として捉えられていないことである。野菜を食べることや三食規則正しく食べることは幼いころから言われる機会が多いだろう。そのため,これらのことが一般的に大切なことは理解している生徒は多いが,そのことが自分にとって必要であるという理解までは至っておらず,行動に移すことができていないのではないだろうか。 理由の二つ目は,表2-3の項目を考える際の知識が不足しているのではないかということである。例えば,栄養バランスを考えるためには栄養の知昼食時間やその他の時間(授業以外)に生徒へ「食」に関する話をしたり,声かけをしたりしていますか(%) 勤務している学校で「食」に関する学校全体での取組を行っていますか(%) 中学校 食育 7
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