001総教CR030517R1研究論文(今川)
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主野主野A校 A校 B校 B校 82 表2-1 朝食について 朝食を食べていますか(%) A校 B校 80.0 80.3 朝食に何を食べていますか(%) 赤 緑 黄 赤 緑 黄 35.8 31.6 82.4 38.1 29.5 80.8 朝食を食べることは大切だと思いますか(%) A校 B校 90.9 87.5 「朝食を食べることは大切だと思いますか」という設問では,A校・B校共に95%以上の生徒が「重要である」または「やや重要である」と回答した。 これらのことから,朝食の重要性は理解していても,朝食を食べていない生徒がいるということが分かる。また,朝食を食べている生徒の中でも,赤の食品と緑の食品を摂取している割合が,黄の食品に比べると低く,栄養バランスの良い朝食を食べている生徒の割合は多くても30%程度であることが読み取れる。 表2-2は昼食についての設問に対する回答である。「学校での昼食に何を食べていますか」という設問で,主食(ごはん,パン,麺類),肉が使われているおかず,魚が使われているおかず,野菜が使われているおかず,豆が使われているおかずそれぞれについて,食べる頻度を問うた。ここで注目すべきは「野菜が使われているおかず」の割合である。学校での昼食に野菜が使われているおかずを「毎日食べる」と回答した割合はA校・B校共に75%前後であり,それ以外の生徒は昼食に野菜を毎日食べていないことが分かる。 肉や魚,豆類は給食,弁当問わず毎日すべてが揃うことはほとんどないが,給食には野菜が使われているおかずが必ず入っており,栄養バランス 必ず毎日食べる 週に1~2日食べない 毎日食べる ときどき食べる 重要である やや重要である 週に3~5日食べない 月に4回程度しか食べない 2.0 1.3 ほとんど食べない まったく食べない 重要ではない あまり重要ではない 0.7 1.5 まったく食べない わからない わからない 学校での昼食に何を食べていますか(%) 2.2 2.8 6.2 7.3 1.8 6.8 7.4 2.1 0.4 0.8 を考えると,野菜の摂取は必要である。しかし,先に述べたが,表2-1から朝食での野菜摂取の割合が高くないことが読み取れた。昼食でも野菜を摂取できていない場合,1日に必要な野菜のほとんどを夕食で摂取することになる。「平成29年国民健康・栄養調査」によると,野菜摂取量の平均値(20歳以上,年齢階級別)は,男性では30代,女性では20代がそれぞれ最も少ないという結果であった(14)。成人してから急に野菜摂取量を増加させることは,よほど意識を高くもたなければ難しいだろう。子どものうちから,朝食や昼食に野菜を摂取し,野菜を食べる習慣を身に付けることが,野菜摂取量の増加に繋がると考える。 表2-3は食生活で意識すべきことについての設問に対する回答であり,それぞれの項目についての重要度を問うた。A校・B校共に「重要である」と「やや重要である」を合わせた場合の上位3項目は「野菜を食べる」,「栄養バランスを考えて食べる」,「三食規則正しく食べる」であった。 では実際に,生徒がこのようなことを行動に移すことができているかを考えると,そうでない生徒もいることが考えられる。好き嫌いが多く,好きなものしか食べなかったり,ファストフードやジャンクフードを好み,頻繁に食べたりする生徒 がいるのではないだろうか。また,食べることに関心をもっておらず,無意識に食べているため,昨日,自分が食べたものを思い出せない生徒もい 表2-2 昼食について 食 肉 魚 菜 豆 食 肉 魚 菜 豆 中学校 食育 6 毎日食べる ときどき食べる ほとんど食べない 弁当には入っていない いつも食べない 11.8 12.5 4.0 3.2 38.2 41.0 11.1 34.3 33.3 14.4 10.9 11.4 3.3 11.9 18.0 1.7 8.9 8.7 1.3 8.9 11.7 1.7 7.1 9.7 0.9 0.4 95.7 3.1 0.4 59.3 12.4 40.4 60.2 0.7 18.8 77.0 20.1 1.6 7.2 47.1 31.7 94.2 4.3 0.6 54.3 14.4 43.1 54.2 1.3 19.0 70.4 24.3 2.6 10.5 46.9 27.1 0.2 0.4 0.0 2.0 0.0 6.6 0.7 0.7 4.1 10.0 0.6 0.2 0.9 3.7 0.4 8.7 1.3 1.3 6.8 8.7

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