実践前 実践後 実践前 実践後 実践前 実践後 実践前 実践後 実践前実践後 実践前 実践後 実践前 実践後 そう思う 96 教育活動の中で食育に充てる時間がとれない他の業務で忙しい(教員が食育について考える時間がない)取組内容が分からないリーダーシップをとる人がいない教職員同士の連携が取りにくい教職員の食育に対する意識が低い家庭との連携が難しい図4-4 食育を推進する上での課題 い」と回答した教職員がいることも実態である。生徒と関わる頻度や場面によっては出来ないこともあるだろう。しかし,そのような教職員も含め,食育の重要性を共通理解することが大切であると考える。 図4-4は食育を推進する上での課題についての設問に対する回答の変容を示したものである。 19.3 15.5 35.1 15.5 12.3 7.0 29.8 24.6 12.3 33.3 17.2 31.0 10.5 6.9 35.1 37.9 29.5 36.2 8.6 24.6 19.0 10%31.0 第2章第1節(4)(p.9)で教職員の実態とその要因には,時間がないことが考えられると述べた。時間についての項目を見ると,「教育活動の中で食育に充てる時間がとれない」で「そう思う」と回答した割合は3.8ポイント減少した。実践では今設定されている時間の中でできることを講じたが,これまでにしていなかった取組をするとなると,やはり時間がかかってしまったことは否めない。また,学校教育活動の中でできることを行ってはいるが,それだけでは十分な食育とはいえないということも考えられる。 その一方で,「他の業務で忙しい(教職員が食育について考える時間がない)」で「そう思う」と回答した割合は19.6ポイント減少した。教職員の業務は通常と変わらないが,食育を推進する上で教職員が忙しいからできないと感じている教職員が減少したことが分かる。何か新しいことを考えるのではなく,日々の学校生活の中で生徒と関わる際に,教職員が少し意識をして生徒の様子を見たり,話をしたりすることが食育に繋がるということを示した結果であると考える。 食育を推進する上での課題について,最も変容が見られたのは「教職員の食育に対する意識が低い」という項目で,「そう思う」と回答した割合は20.9ポイント減少した。実践を通して,教職員の食育に対する意識が低いことが課題であると感じている教職員が減少していることが分かる。研究協力校において,クラスで朝食に何を食べたかを聞くなど,意識的に取り組んでおられる様子が伺えた。少しずつ食育への理解が得られ,教職員の意識が変容したのではないかと考える。 (3)教職員の食を意識した生徒との関わり 表4-2は部活動指導資料(p.11)についての設問に対する回答である。 表4-2 部活動資料について 21.1 また,部活動指導資料についての意見や感想,活用した場合はどのように活用したかについての記述の一部を以下に示す。 部活動指導資料については,担当部活動の有無や職種等を問わず,研究協力校の全教職員にメール配信し,できる範囲での活用を依頼した。その中で,部活動での食指導についての質問や,部員対象の食についての講義の依頼をいただいた。 これまで,部活動での食指導は顧問によって差があったように感じる。すでに具体的な指導をされている場合もあれば,「たくさん食べなさい」,「好き嫌いせずに食べなさい」といった抽象的な指導にとどまっている場合もある。食についての講義の依頼をしてくださった先生は,「抽象的な指導しかできていないため,私自身も勉強したい」と言っておられた。この資料を提示することにより,部活動指導も食育をする機会の一つとなるこ文化系部活のため活用なし 21.1 担当がないため活用なし 26.3 31.6 部活動に使用した 資料を見ていない 0%20%30%大体そう思う40%50%60%70%80%あまりそう思わないそう思わない43.9 51.7 33.3 50.0 33.3 28.1 28.1 25.9 22.8 27.6 43.9 36.8 31.6 43.9 24.1 24.1 35.1 10.5 36.2 18.0 36.2 31.6 39.7 90%100%わからない3.5 5.3 6.9 1.8 7.0 6.9 3.5 10.5 3.5 7.0 3.4 メール配信された部活動指導資料の扱いについてお答え8.8 ください。(%) 1.7 17.2 11.7 7.4 3.4 15.5 15.8 1.7 8.6 ・ミーティングの話題や大会前のコンディションづくりの話題にした。 ・ミーティングの際に運動に適した身体づくりについて話した。 ・要点がまとめられており,分かりやすかった。 ・その都度,指導していくことが大切だと思う。 中学校 食育 20
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