001総教CR030517R1研究論文(今川)
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○食を扱う教科なので,家庭科から学校全体に広げら ○少なくとも食生活の授業では食育を日常生活で感じ ○食育を進めるメンバーの一員にはなるべきだ。 ○食を扱う教科としてリーダー的な立場で動くべきだ ○保健体育科や理科,養護教諭とも連携していく。 ●どのように関わっていけばいいか分からず,研修会 ●関わるべきだと思うが,他の取組で忙しい。 ●中学校の食育がどのようなものなのか分からない。 食に関する内容を取り扱う教科として授業をしっかりと行うという内容と,他教科や養護教諭との連携をとり,食育を推進していくという内容の回答を多く得た。しかし,一方で,表2-5で示した教職員事前アンケートの結果と同様に,時間に84 中学校において学校全体で取り組む食育を推進する上での課題(%) 他の業務で忙しい(教員が食育について考える時間がない) 単発の指導にとどまっていることが懸念される。期間限定での食育に取り組む際には,取組期間が終わった後も,学んだことを日常生活で生かしたり,振り返ったりすることを,教職員が意識をして生徒と関わることが大切である。 表2-5は食育を推進する上での課題についての設問に対する回答である。「そう思う」と回答した割合が最も多かった項目は「他の業務で忙しい(教員が食育について考える時間がない)」,次いで「学校活動の中で食育に充てる時間がとれない」であった。 表2-5 食育を推進する上での課題について 学校活動の中で食育に充てる時間がとれない 29.4 45.8 44.1 36.7 取組内容が分からない 20.9 40.1 リーダーシップをとる人がいない 28.8 36.2 16.9 28.8 教職員の食育に対する意識が低い 15.8 39.5 家庭との連携が難しい 23.7 33.3 このことから,時間についての課題を感じている教職員が多いことが読み取れる。様々な業務を抱えている教職員にとって,食育の準備等をする時間を確保するのが難しく,また学校教育活動の中で食育をどの時間に位置づけるのかが曖昧であるということがいえるのではないだろうか。そして,「そう思う」と回答した割合が3番目に多かった項目は「リーダーシップをとる人がいない」であった。各学校に食教育主任を担う教員はいるものの,第1章第1節(3)(p.2)で述べた選択制給食に関わる事務作業や書類作成業務が非常に多いため,食育を積極的に推進するところまで至っていない学校があるように思われる。 わからない そう思う 19.8 1.1 14.7 2.3 29.4 6.2 23.2 教職員同士の連携が取りにくい 8.5 39.0 11.3 29.9 9.0 31.3 10.2 (3)家庭科教員アンケート 食に関する内容を多く取り扱う教科としてまず挙げられるのが家庭科である。家庭科教員から見た食育の現状や家庭科教員の食育に対する意識を把握すべく,令和元年度家庭科夏季研修講座において,本市中学校家庭科教員を対象としたアンケート(以下,家庭科教員アンケート)をマークシート式と記述式の2種類実施した。調査実施は令和元年7月25日,調査実施人数は50人であった。 表2-6は家庭科教員の役割についての設問に対する回答である。 表2-6 家庭科教員の役割について 72.0 4.0 「中学校において,学校全体で取り組む食育を推進する上で,家庭科教員の役割は大きいと思いますか」という設問で,「そう思う」と「大体そう思う」と回答した割合を合わせると96%になり,家庭科教員が食育に携わっていくべきだという意識の高さが伺える。 2.3 3.4 3.4 記述式アンケートでの「家庭科教員として,学校全体で取り組む食育にどのように関わっていくべきだと思いますか」という設問に対する回答の一部を以下に示す。○は積極的な姿勢が見られる回答,●は課題が見られる回答である。 4.0 5.6 1.7 24.0 4.0 0.0 0.0 大体そう思う そう思う あまりそう思わない そう思わない 中学校において,学校全体で取り組む食育を推進する上で,家庭科教員の役割は大きいと思いますか(%) れるようにしたい。 られるよう呼びかけていかないといけない。 と思う。また,他教科との連携ができたらと思う。 等があれば参加したい。 中学校 食育 8 大体そう思う あまりそう思わない そう思わない わからない

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