〈実践前〉 〈実践後〉 図4-2 イメージマップ 前後比較(生徒B) 実践前は,食べるものを選ぶことについて,今までの生活経験から考えていた生徒が多かったように感じる。実践後は,それだけでなく,各教科で学習したことを振り返りながら記入している様子が見られた。図4-2で示した実践後のイメージマップには,家庭科と理科の学習で獲得した食選力の視点が記入されている。図4-3にその詳細を示す。 図4-1 イメージマップ 前後比較(生徒A) 第4章 研究の成果と課題 第1節 各教科等に食育の視点を取り入れることにより (1) 食選力の広がり 実践の前後に,食選力イメージマップを作成させた。「食選力」を中心に置き,そこから連想する事柄を外側へ広げていくというものである。 中心に置いた「食選力」から延びている一つ目の事柄を食選力の視点ととらえ,その数を,実践前後で比較した。その結果を表4-1に示す。 表4-1 「食選力」から延びている事柄の数 実践前 (n=362) 3.16 平均(個) 実践を通して,「食選力」から延びている事柄の数が増加していることが分かる。図4-1及び図4-2に実践前後の変容を示す。 図4-3 実践後イメージマップ 分析 中学校 食育 16 家庭科 理科 家庭科 (17)この授業を構想するに当たり,東京大学CoREFより発信された,広島県山県郡安芸太田町立加計中学校・和田 伴教諭が作成した授業指導案を参考にした。 〈実践前〉 〈実践後〉 46 実践後 (n=304) 5.50
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